2008年6月30日月曜日

NewYork:ウィリアムスバーグ

日曜日はNYでゲイプライドが開催され、街中がゲイの人であふれハッピーな週末になっていました。パレードを見ながら、家具を探している友人と共に家具屋めぐり、アーティストのスタジオに遊びに行ってまったり食べたり飲んだりなど、ゆったりすごしました。
そして、今日はウィリアムスバーグへ。ここはマンハッタンの川を挟んで隣、多くのアーティストやアート関係者が集う場所で、ギャラリーもたくさんあるエリアです。日本で言う下北沢、見たいな感じで、おしゃれな地元っ子が集っていますが、最近ではマンハッタンより家賃が高くなってしまっているそう。フランシスシンゴさんが今借りているスタジオに遊びに行かせて頂きました。そこはアーティストランスペースで多くのアーティストがスタジオを構えるコンプレックスアパートメントで私が足を運んだ際も多くにアーティストが作業をしていて、作品の制作風景を垣間見ることが出来ました。
夜はマンハッタンへ戻り、NYで活躍する日本人建築家4名と共にタイ・ディナー。そのうち一人はやはりウィリアムスバーグに住んでいるとのことでした。

2008年6月28日土曜日

NewYork:P.S.1からミートパッキングへ

昨日の友人の言葉に従い、早速本日はP.S.1に行ってまいりました。そして評判の通り、 オラファー・エリアソンの展示は素晴らしいものでした。入り口中央には観客が寝転ばずにはいられない大きな鏡の円盤、そして彼の思考のプロセスが理解できるような展示も、地下には水を使ったダイナミックな作品と、展示にはリズムがあり、非常にサイトをうまく使っていました。
そして、平行して解されていたフィンランドの現代美術展、Arctic Hysteria: New Art from Finlandもかなり見ごたえのある展示でした。儲けもの。その中で特に良かったのが、各国の都市の不平不満が地元の人々によって軽やかなコーラスで歌い上げられるTellervo Kalleinen and Oliver Kochta- Kalleinen のプロジェクト。必見です。
その後、再びミートパッキング地区へ。今日はこの地区で昔から店を構え地元の人に愛されていたレストランが家賃の値上げで撤退することになりその最終日。ロイドのリバーサイド・アーキテクチャとともに部屋をシェアし活動を続けてきたクリストファー・サックスらとともに、屋上のテラスで皆でこのレストランの最終日を眺めながらまったりと飲み明かしました。彼らのオフィスも近々このミートパッキングを後にします。商業化はいいけど、この地区は今後いったいどうなっていくのやら。。ちょっと北京の大山子地区の現状が頭をよぎります。
ちなみにこのクリス、日本でも是非活動の機会を造りたいようなのでプロジェクトの機会があれば是非私までご連絡を。

2008年6月27日金曜日

NewYork:ホイットニー&ICP&MoMA

毎日のようにブログを書いてしまい自分でも驚きですが今日も記します。今日は美術館めぐりの日で、ホイットニー、ICP、MoMAと回ってきました。ホイットニーではバックミンスターフラーの個展が開催されていました。若き日に鎌倉の神奈川県立近代美術館で感じた衝撃が再び。やはりこのおじさん相当素敵にいっております。悠然と構造体の理論を語ったり、ダイマキシオンカーを走らせたり、偉大です。ICPでは、なんとここでも日本の現代写真展。やのべさんや澤田さんなど有名どころが揃って展示されていました。
そして時間を見計らってMoMAへ。金曜日は16時から無料開放なのです。そこで、大学の同級生で現在NYで一番評判の高いデパートBergdorf Goodmanでグラフィックデザイナーとして働く大山さんと久しぶりの合流!オラファー・エリアソンの個展Take your timeが30日までなこともあり、会場は写真のように、デパートの催事場のような大混雑ぶり。でも展示はしっかり見れました。そこでこれまたNew Museumで合ったばかりの台湾人建築家とばったり遭遇。彼女は「P.S.1も見に行ったがそちらの方が断然いい展示だった、絶対見に行くべき」と言われたので必ずP.S.1も行こうと心に誓いました。そしてもう一つの個展であるダリ展もかなりいい展示。実はダリの作品をまとまってじっくり見るのは今回が初めて。このおじさんも素敵にいっています。特にダリがディズニーにささげたアニメーション(費用がかかりすぎたため制作が断念されたが2003年に復活)がかなりやばい。科学的現象と芸術的現象をダリの独自の視点でミックスされいて、ウォールトディスニーさんも困っただろうな、と。小さい子供はまず理解不能、大人ですら頭が着いていけないこのフィルム、絶対必見です!
バックミンスターのような、そしてダリのような大人になりたい。

2008年6月26日木曜日

NewYork:ミートパッキング&チェルシー徘徊

北京の今日美術館で建築のインスタレーションの展示を行った際に知り合ったロイドフーバーさんがオフィスを構えるミートパッキングエリアは、かつてはその名と通りミートをパッキングしていた地区でしたが、クリエイティブな人が4-5年前から入り込み、今ではアップルの巨大なショールームやおしゃれブティックが軒を連ねるエリアになっております。彼のオフィスリバーサイド・アーキテクチャーもこの地区の一角にありますが、家賃の高騰で今年泣く泣くこの地区を離れなければならないそう。彼と久しぶりに再会して、近くの昔から続くハンバーガー屋でランチ。ハンバーガーとチーズバーガーしかないかなりシンプルなレストランで美味しかったです。その後、彼がデザインを手がけたニコラス・ロビンソンギャラリーへ行き、ディレクターを紹介いただく。まだ30代中盤でチェルシーにこんな素晴らしいギャラリーを構え、非常に尊敬。私も頑張らないと。今後もしかすると何かプロジェクトを協業ができるかもしれません、という話が出来ました。感謝。
その後はチェルシーのギャラリーでオープニングが複数開催されたため足を運び、火曜日のNew Museumでのオープニングで知り合ったアメリカ生まれの中国人(ABC)と再開、彼女の彼氏と友人(中国語が話せないABCと韓国人)と一緒に中華を食べに行きました。「中華料理屋の中国人に中国語で話しかけられた日本人がそれに動じず中国語で対応し中国語が苦手な中国人に驚かれる」といった現象がNYで起こりました。愉快。また、そのレストランでたまたまZAIMに入居されているアーティストのフランシスシンゴさんとばったり再会。食後、チェルシーのオープニングの二次会が開催されいるという会場に潜入。かなり隠れ家的な空間で、みんな適当に踊って飲んでまったりいい感じ。そしてそこでも再びシンゴさんと再会。イッツアスモールワールド。

2008年6月25日水曜日

NewYork:ブルックリン美術館からホワイトプレインズへ

やはり見ておかねばと思い今日はブルックリン美術館で開催中の@MURAKAMI展へ。 美術館の常設展を潜り抜けてた奥から展覧会が始まります。今まで単発的にしか見ていなかった村上隆の作品を一度に見れるこの展覧会は、特にまだ作品を見る機会がなかったニューヨーカーにはとても評判のようで、とてもコンパクトにまとまった展覧会でした。正直な感想としては、美術館の中にルイビトンショップを持ち込み実際に営業させているのはちょっとスキャンダラスでいい感じでしたが、個展としての強さはいまいちで、展示にはあまりリズムがなく、グッケンハイムで開催された蔡国強の個展で皆々が口にしたところから推測されるインパクトと強さには負けてしまっている気がしました。美術館の入り口にも写真のようにインスタレーションが置かれていましたがただ置いてあるだけ、という感じ。ニューヨーカーが日本人のように記念撮影していたのは印象的でしたが。
夜は東芝の元同期で現在NYのNOKIAで働いている小金さんの住むホワイトプレーンズへ。ホワイトプレーンズはNYのグランドセントラルから直通電車で30分。NYにおける多摩ニュータウン、といった感じです。途中には森に囲まれた高級住宅街があり、多くのビジネスマンと共にぶらり電車旅。ローカルな感じでとてもいい。
そしてホワイトプレーンズ駅まで迎えに来てくれた小金さんと共に超巨大なショッピングモールへ。ついついセール中のアバクロでお買い物。そして夕食は一般的なアメリカンレストランで、NYステーキ&カクテルシュリンプコンプリート+カラマリというかなりべたな食事にトライ。予想はしていましたが、それをはるかに超えるボリュームで、やはり食べ切れませんでした。。もったいないお化けがたくさんでてきそうなくらい残してしまいました。すみません。

2008年6月24日火曜日

NewYork:チェルシー&ニューミュージアム!

「月曜日はギャラリーがお休みだから火曜日にチェルシーでランチでもどう?」と、連絡をいただいたNYで活躍するインディペンデントキュレーターのエリックC.シャイナーさんとランチの後、チェルシー画廊探索に。チェルシーへは2年前東京画廊の出張で来て以来ですが、数は増えているものの特に大きく代わり映えはしていないように感じました。その中で目立ったのはアジア系ギャラリーの台頭でしょうか。今年、グッゲンハイム美術館で蔡国強の個展が開催され、グッケンハイム市場最大動員数を記録(NYに住む友人も長い行列で観る気がなえて見損ねた人もいました)したそうで、それに合わせメアリーブーンはアイウェイウェイや劉小東の個展を開催、ブルックリン美術館でも@MURAKAMI展が開催されるなど、今NYはかなりアジア現代美術ブーム。チェルシーでも、アラリオやガナアートといった韓国系、中国系も規模は小さいながらも5件ほど新しく画廊ができおり、東京画廊で働いていたときに一緒に仕事をしたこともある蔡錦の新作もみることが出来ました。アメリカ系でも、メアリーブーンの中国系展示は終わっていましたが、8月に北京にスペースをオープンするPaceWildensteinが超巨大なZhangHuanのインスタレーションをドカーンと展示していました。アジアの作家を多くレプレゼントしているJames Cohan Galleryも7月に上海にスペース開設するそうです。
そして、夜はNYのNOKIAでプロダクトマーケティングの仕事をされている山本さんらとエリザベス通り沿いでプリンス通り近くにある「パブリック」という素敵なレストランで軽食&軽く一杯の後、近くにあるNew Museumのオープニングへ。New MuseumはSAANAが手かげたことで日本でも既に有名ですが、空間はちょっと展示には使いにくそうで、展示されている作品もいまいち、若い現代美術作家のための美術館としてNYでは非常に重要な位置づけだけに、今後に期待したいです。ちょうど私がNYに入る前日まで今年の横浜トリエンナーレの中国人キュレーターのHuFangがレクチャーに参加していたらしく、彼にメールを打ったらやはりちょうどすれ違いだったようで残念。。
ちなみに、このNew MuseumのあるLower East Sideは今アートで一番の注目の地区。新しいギャラリーが出来たり、チェルシーやミートパッキング地区の家賃の高騰でクリエーターが移ってきたりと、新しい動きが起こっています。元々小さい商店が軒を連ね(ここにあるMOSCOTという眼鏡屋はとても素敵でまたまた衝動買い、、コレクションが増えました)、チャイナタウンも近く、あらゆる文化と新旧が入り混じる面白いエリアになっていきそうです。

2008年6月23日月曜日

NewYork:先ずチャイナタウン!(笑)

NewYork(以下NY)初日。前日の飛行機の遅れで深夜のチェックイン、疲れているから目覚めはお昼頃、と予測していたのもつかの間、朝の7時に起床。時差ぼけ+若干の興奮気味だったのでしょう。現在NYに住む何人かの友人と連絡を取り合い、今日は中国の友人に会うことに。そしてチャイナタウンで待ち合わせ。NYに着てまで初日からチャイナタウン?と自分でもおかしくなってしまいますが、何故かほっとしますよね、チャイナタウン。中国語でパールミルクティーは注文できるし、写真の通りハーゲンダッツもチャイナタウン・ローカライズされていて「世界で最上のアイスクリーム」と中国語で書いてあるし、周りはほとんどアジア人だからなんかいい感じです。ちなみにお昼も福臨門で飲茶を楽しんでしまいました。ここの飲茶が中国人的に一番美味しいんだそう。実際にかなり美味しく値段も手ごろだったのでお勧めです。
夜は、東京アートビートから発展、NYアートビートを現地で頑張って取り組んでいる藤高夫妻とニューヨークのギャラリーでインターンされている平野さんと一緒にディナー。初日からなかなか順調なNYライフの始まりです。

2008年6月22日日曜日

WashingtonDC:偉大なる首都、そしてスミソニアン

「北京オリンピックが開催される2008年、もう一つの大国はどうなっているか。」をテーマにアメリカまでやってきました。今回のチケットがNYから一都市往復のチケットがついていたため、先ずはまだ足を踏み入れたことのないアメリカの首都ワシントンに行くことに。 それぞれの大国の首都はどんな感じか比較もこめてきてしまいました。
ワシントンはとにかく大きい。スケール的には北京にも似ているところがあります。やはり多くの人間をいろいろな意味で管理するにはこの「大きさ」は非常に有用なのでしょう。ワンブロックからワンブロック歩くのにも時間がかかるし、建物の配置が全て計画的で権威的に映ります。そしてワシントンは実は見所盛りだくさん。3日間弱いましたがそれでも全然全て見切れない規模でした。その中で絞りに絞って、アート関係では、スミソニアン、ナショナルギャラリー、フィリップスコレクション、ホロコーストミュージアムなどを見て回りました(それとは別にワシントン記念塔や国会議事堂などミーハーな観光スポットにも行きましたが)。
スミソニアンは多くの博物館や美術館の総称で、毎年600万人の訪問客を受け入れる航空宇宙博物館、上野の国立科学博物館のような自然史博物館、東洋美術のコレクションが豊富なフリーアギャラリーやサックラーギャラリー、現代美術に強いハーシュホーン美術館などなどが含まれます。今回ハーシュホーンでは映像の現代美術「The Cinema Effect Realisms」が開催されていて、ルナ・イスラムやピエール・ユイグ、ポール・チャンなどの作品をワシントンでまとめて見ることが出来ました。個人的にはジュリアン・ロースフェルドのインドで現実と非現実を行きかう映像と、超スキャンダラスなフランセスコ・ヴェゾーリの作品が気になりました。サックラーではXuBingの作品Monkeyが常設されていて、そちらも見逃さずにしっかり見てきました。空間にしっくり作品が収まっているのでお見逃しなく。
ナショナルギャラリーも名作揃い。ダ・ビンチから始まり、ボッティチェリ、レンブラント、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンなどなど教科書に出てくるような作品群が目の前でまとめてみることが出来ました。これらが全て寄付で所蔵されているのだからアメリカは凄いですよね。近代・現代美術を扱う東館でも、ピカソ、カンデンスキー、モンドリアン、ジャコメッティ、デビッド・スミス、ウォーホール、リキテンシュタインなどなどとにかく盛りだくさん。日本人作家では草間弥生と河原温が展示されていて(アジア人作家は唯一この二人)、嬉しくなりました。何故かこの東館でアフガニスタンの国宝展が開催されていましたが、政治的な香りがします。
フィリップスコレクションは名画と空間とのバランスに脱帽。あの絶妙さを見ると、かえってホワイトキューブでの作品の鑑賞がつまらないと感じるくらいです。昨年のヴェニスビエンナーレで見たアルテンポの展示もとても圧巻でしたが、そういったホワイトキューブではない展示、面白いです。
ホロコースト博物館は非常に考えさせられることが多い展示。数多くの資料を突きつけられることで改めてその悲惨さを痛感しました。そして地下では「ナチ・オリンピック」展が開催されていて、ユダヤ人アスリートが弾圧された経緯や、表現がコントロールされ政治的表現手段として利用されたオリンピックへの批判など、(直接そういった記載はないですが)今年北京で開催されるオリンピックを多少意識させるような、こちらも政治的な香りが漂っていました。
この規模で名作が収蔵され、展覧会が企画されることは、ある意味、国の正当性を維持し、首都の防衛する戦略がきちんと機能していると言えるでしょう。つまり、これだけの名作が揃っていれば、街を攻撃することはまずないといって良く、名作がたくさんあることはもちろん街の教養力を高めるためでもあるでしょうが、それ以上に首都を守る戦略としても十分機能するのです。日本ももう少し戦略的にアートを捉えてもよいと思います。
最後に余談になりますが、今回泊まったホテルはデュポンサークルにあるギャラリーインというドミトリースタイルのところでしたが、値段もリーズナブルで、こぎれいで、一人旅で特に個室が必要ないという人にはお勧めです。寝心地もよかったです。そして逆に切れたのがコンチネンタル航空。往復とも2-3時間以上遅れ、出発は空港混雑のため滑走路で1時間半待ち、到着もゲートが空かず滑走路で1時間待たされました。グランドサービスも本当に適当。本当にひどい。中国よりひどい。アメリカ人は中国の人を馬鹿にすることがよくありますが、こういったサービスのでももうアメリカは中国に抜かれてしまったと感じました。中国の方がサービスを努力する姿勢がまだあるし、真剣に話せば真剣に答えてくれる。アメリカの人は本当にいい加減で横柄な対応で、改善努力も感じない。アメリカは本当の意味でアジアに抜かれしてまう日も近いんじゃないか、とこういった些細なところでも感じました。

2008年6月18日水曜日

東京:シャネルモバイルアート進入

中国出張から戻り、ようやくシャネルモバイルアートに進入して参りました。館内での撮影が禁止だったので入り口で写真撮影。
「観覧に40分ほどかかるので、トイレを事前にお済ませになることをお勧めします」と言われたので素直にトイレへ。トイレも素敵かな、と思ったら普通の仮設トイレ。冷房が付いていたのには少し驚きましたが。あと、真っ白でトイレがとてもまぶしかったです。
それはともかく中へ進入。入り口で荷物を預け、ヘッドフォンを受け取り装着。ヘッドフォンから流れるナレーションに従って作品を順次見ていくスタイルでした。感想から言うと、2-30年位前の万博の未来館を回っている感じ。それを狙っているならそれはそれでいいんですが、その割には作家は旬を揃え、その未来館の展示にアーティストとのコラボレーションをがんばってみました、という感で、作品はどれもシャネルに縛られ息苦しさがぬぐえず、正直あまり良くくありませんでした。ちょっと古臭い感じです。アートのトレンドが、約2-30年かけてファッションやデザインに流布していく、とよく言われますがその典型を見たような気がします。
やはり一番の圧巻はやはりザハハディードの「モバイル型の美術館」でしょうか。この空間の中でまた違ったテーマの展覧会がされたら面白いでしょうし、もっと面白い展示が考えられるべき、と感じました。展示の内容を変えて2-3年に一度位のペースで常に世界を移動してくれたりするととても素敵に思いました。

2008年6月15日日曜日

上海→Seoul:美味しいもの、まねっこなもの


突然中国へ出張の出張が決まり、あわただしくチケットの手配をしてみたら、今回は大韓航空が一番安かったので、ソウル経由で中国出張をしてきました。まずソウル経由で上海へ。上海の滞在は1日のみ。上海に行くと決まって立ち寄るのが滄浪亭。ここの三蝦面がちょっと高いけど(38元)絶品なんです。今回もしっかりお昼に立ち寄ってきました。いつも写真を撮ろうと思うのですが気が付くと食べ終わってしまってる。ちなみに今回も撮り忘れました。

そして北京に数日滞在した後、帰りはソウルへ。24時間以内であれば追加料金なく滞在できるため、お昼にソウル入り、翌日のお昼にソウル発成田行きで戻ってきました。ソウルでも必ず行ってしまうのが、プロカンジャンケジャン。カンジャンケジャンとは、渡り蟹の醤油漬けで本当にやばうまなんですが、その絶品を1982年にこのお店が発明したらしいんです。ただ一人でカンジャンケジャンはかなりの贅沢(最低でも5000円はする)なので、一人で行くときは約2000円のケアルビビンバを食べます。ご飯の上にこのカンジャンケジャンの身とのりが載っていてそれをかき混ぜて食べるですが、うーん、チョンマルマシッソヨ。今回もシーズンじゃないけど夕食にこっそり行ってきてしました。でもお店は満員で、みんなむしゃむしゃカンジャンケジャンを食べてる。ほんと韓国ってプチバブルーって感じです。そして食後は、大衆チムジルバンであかすり(約1000円)。韓国ほんといいですー、カムサハムニダ。

そんな中国と韓国には美味しいものがたくさんなのですが、まねっこな商品もたくさんあります。既に中国のまねっこなものは度々ニュースで報道されていますが、韓国で気になったのが今回2つ。一つはM25。ソウルの地下鉄の棚に置かれているフリーペーパー。サイズとかたたずまい、ページ構成などもそっくり。これ問題にならないのかな、と他人事ながら心配になります。そしてもう一つは。17茶。「17種類で17茶!」までとは言ってませんが、本当に17種類の薬草が入っていて、ラベルにもその17種類の植物のイラストが描かれています。いいんでしょうか。というわけでいろいろな美味しいものを紹介してきましたが、写真では一番きわどい17茶をご紹介しちゃいます。ちなみに味は16茶に似てますが、味は薄味で甘みがあった(韓国人は好きそう)ので、味がはっきり苦味のあるお茶が好きな私にはちょっと物足りない感じでした。

2008年6月12日木曜日

北京:arrow factory


北京ではお仕事の合間を縫って、arrow factoryという非営利のアートスペースを訪ねてきました。場所はラマテンプルに程近い国子監エリア。街中であるのに緑が深く古きよき中国が残るエリアです。初めて足を運んだのですが、すっかりこのエリアが好きになりました。お金持ちの外人はこのエリアの故同を改装してオリエンタルリッチに住んでいるそうです。
このスペースは写真のような一般的な小さな商店(ちなみに前は八百屋さんだったそうです)をあまり手を加えずそのままの状態で活用、ほとんどといっていいほど「コマーシャル」と「大規模スペース」が支配する北京のアートシーンにおいてかなりの異彩を放っています。発起人も、今までのアートシーンから離れたところで、アートシーンには登場しないようなローカルな人と交わる場としたいとおっしゃていました。実際に私がいる間も地元の人が窓越しに作品を覗いたり、写真を撮っている間に地元のおじちゃんが話しかけてきて、「これはいったい何をやっているんだ、これじゃ商売にはならないぞ、俺ならこうする」みたいな会話が地元の北京っ子と自然に発生。心が和みます。この空間はサイトスペシフィックな作品を中国で考えてみたい人にはとても良い場所と思い、今後のFECにおける中国との交流プロジェクトも一緒に確立していく予定です。