2010年1月25日月曜日

塩竈:再開の日

主義之外の展覧会が始まり落ち着いたところで、孫遜が突然「仙台に行きたい」と言ってきました。何故かとその理由を尋ねると、塩竈市に住んでいる人に久しぶりに会いたいとのこと。実はその人、戦時中の中国東北地方に孫遜のお父さんによって匿われていた日本人で、所謂「残留日本人孤児」と言われている方なのでした。
戦争中に家族を失ったその方は中国東北地方で行く当てもなく、日本人に対する視線が厳しい中を心が寛大な孫遜のお父さんによって保護され育ち、そして生活を続けてきました。中国での生活が長かった故に、日本語はたどたどしく、中国東北弁が流暢。一見すると中国人ですし、感覚も中国人です。日本と中国との戦時下の様子、そして戦後から日本に戻り今に至る経緯などを興味深く伺うことができました。
孫遜とは中学生以来の再開で、とても感動的な再開の場面に立ち会うことができました。孫遜が日本に興味が深く、理解があるのも小さい頃の思い出と、お父さんの姿勢から来ていることを改めて感じました。
そして翌日は塩竈近くの松島へ。私も久しぶりに日本三景の一つを堪能し、牡蠣の炭火焼を頂き(20個で1500円、目の前で炭火で焼いて食べます!)、帰りは仙台により、メディアテークと青葉城跡によった後、横浜に戻りました。天気もよくとてもよい東北旅行となりました。

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