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2010年5月15日土曜日

東京:「オープン・スペース2010」オープニング@ICC

ICCが開催する、「オープン・スペース2010」のオープニングに参加してきました。
今回は金島が京都出張だったため、私が行ってきました。
「オープン・スペース2010」はICCが持つギャラリーやラウンジを、年度を通じて公開される入場無料のスペースです。
国内外から約15組の作家が出展していました。
その中で、新進作家紹介コーナー「emergencies」の台湾人作家、ヤオ・ジョンハン氏の作品が面白かったです。

ヤオ・ジョンハン氏は1981年生まれの作家で、主に音楽を組み合わせたインスタレーション作品やライブパフォーマンスを、台湾だけでなく日本や中国、韓国で発表されています。
今回のICCのオープン・スペース2010では、真っ暗な細いトンネル状の通路を構成し、体の位置に合わせて天井の蛍光灯が反応して光るインスタレーション作品を展示されています。
通路の両脇には鏡が設置してあり、光の加減で少しずつ体の見え方が変わっていきます。
光が反応する際に、「バリバリ!」と電気が灯る音が鳴って驚きました。
私は見られなかったのですが、オープニングの2日後に行われたライブパフォーマンスは好評だったようです。
現在活躍中のヤオ氏ですが、今後の躍進にますます期待しています。

ICC オープンスペース2010

ヤオ・ジョンハン

2010年5月10日月曜日

京都:アートフェア京都、SHIMURABROS.展覧会

5月9日にアートフェア京都へ行ってきました。
アートフェア京都は、ホテル型のアートフェアで、今回は烏丸御池にあるホテルモントレ京都の4階で開催されていました。
京都、東京、大阪等から、34ギャラリーが出展、ホテルの室内で作品を展示、販売されていました。
様々な年代、媒体の作品が並び、ホテルの空間に合わせた小さなサイズの作品が多く出展されていました。
今回会場になった部屋は、壁や天井の色調、柄がカラフルで派手だったため、少し見づらかったのが残念でした。
私は大学時代に京都で過ごしていたので、当時回っていたギャラリーやお世話になった方々、大学の同級生とお会い出来てうれしかったです。
皆さんそれぞれに生き生きと仕事をしている姿に、私もがんばろうと思いました。

アートフェア京都

また、5月8日からタカ・イシイギャラリー京都にて、SHIMURABROS.と建築家の平田晃久氏の展覧会が開催されています。
今回は、昨年開催されたヨコハマ国際映像祭2009で野毛山動物園にて展示された作品「MMY」をさらに進化した形で展示されています。
平田氏の曲線的で美しい建築物とSHIMURABROS.の映像作品とが組み合わさり、非常に面白い展示になっています。
オープニングパーティは盛況で、作品の評判もとてもよかったです。
京都へお越しの方は、ぜひご覧になってくださいね。

タカ・イシイギャラリー京都 
AKIHISA HIRATA X SHIMURABROS.

初夏の気候の中、美味しい料理、上品な工芸品と共に気持ち良くアート散策が出来た週末でした。

2009年10月26日月曜日

東京:Cao Fei展@資生堂ギャラリー

本日は、資生堂ギャラリーで始まったCao Fei展のオープニングに足を運んできました。Cao Feiがこの数年手がけている、セカンドライフ上でのプロジェクトRMB Cityで制作した近作&新作を一同に見ることができる、かなり充実した展示でした。
また、Cao Feiともかなり久しぶりの再会。子供を産んでからは初めて会う機会となりました。子供も旦那さんもお元気そうで、嬉しかったです。作品には彼女の環境の変化が大きな影響を与えている部分も感じられ、個人的には正直セカンドライフのプロジェクトは懐疑的な印象を持っていたのですが、久しぶりに彼女らしい、とてもいい展覧会に仕上がっていて良かったです。今回の展示は必ずやどこかの展示につながっていくでしょう。

2009年7月25日土曜日

東京:アイウェイウェイ展オープニング@森美術館

昨日は森美術館で始まったアイウェイウェイ展のオープニングに足を運びました。彼自身も初となる大規模個展だそうですが、展覧会は正直彼の作品を欧米の美術の文脈に則ってきれいに並べただけのショーケース的な展覧会の構成になっていて、作家らしさがほとんど伝えられておらず、いい印象を持ちませんでした。これでは、彼のより前衛的で危険な活動について、現在北京で彼が開発している草場地の様子など、よりリアルな彼の姿が展覧会を見るだけではまったく伝わりません。
いろいろと考えてみたのですが、もしかしてこの展覧会、作家が美術館の能力を試していたのでは、とも思えます。自分の要求に対し美術館はどう答え、準備するか、そして、どういう空間を構成するか、展覧的には美術館として優等生的な答えを出したのかもしれませんが、作家本人は正直どう思っているか、今までかなり挑戦的で概念的で危険な展覧会を続けてきただけに、作家の本音を知りたいところです。そして、私なりに思うのは、圧倒的にコミュニケーションにかける時間が足りなかったのではないか、ということです。特に中国ではこういったお互いのやり取り、つまりコミュニケーションを重視し、やり取りを重ねれば重ねるほど、作品や展覧会は深みを増し、面白くなっていくと思うのですが、今回はあまりに表面的な構成になっているので、作家らしさはまったく伝わらず、作家と美術館とのやり取りの気薄さが展覧会を通じて感じられてしまいました。
展覧会を準備する、というものはとても難しいことであり、特にアイウェイウェイのようなコンセプチュアルな作家の展覧会を企画するのはそれなりにしっかりと作家に向き合って準備しなければいけない、ということを改めて感じることができました。

2009年7月18日土曜日

台北:「日常事変」準備着々と

数日前から台北に入り、昨日はアート台北のオフィスにて私が担当する展覧会「日常事変」の打ち合わせをしました。この展覧会は、アート台北が独自にアートフェア期間中に主催する展覧会で、フェア会場内のELA-ASIAコーナー(4x30m)で開催されれます。私は、アート台北のコミッティーチームと日本でのメディア芸術祭を担当しているCG-ARTS協会とともに本展覧会を準備しており、展覧会には日、台、中、韓から計16組のアーティストの作品を出展します。
アートフェア期間中での開催となるため、「展覧会」というよりはショーケース的な見せ方を心がけ、アートフェアに訪れた方に楽しく今の東アジアの現代美術を鑑賞できるよう、日常の断面を切り取り、今の新しい東アジアの現実とクリエイティビティ目撃できるような工夫をしています。空間も、よりゲームセンター的な空間、電気店のショールーム的な空間、シアター的な空間、と美術館ではなく、日常の生活シーンの中で作品を鑑賞できるようにしています。日程は8月28日から9月1日、プレビューは27日の夜6時半からです。是非台北にいらっしゃる機会があればご連絡を!

2009年6月28日日曜日

東京:にんげんていいな@山本現代

アートからしばらく離れ、日本に戻り、そして昨日は久しぶりに白金に集結したギャラリーの共同オープニングに足を運んできました。その中でもかなり凄かったのが、山本現代で始まった、チン↑ポムの「にんげんていいな」展。このプロジェクトはチン↑ポムと無人島プロダクション漂流企画として、いろいろな画廊に漂着して展覧会をするもので、「山本現代といえば彫刻でしょ、チン↑ポムとしても彫刻を発表したい!」という欲望から今回の展示となったようです。「宅呑み」で飲み散らかしたパーティーの情景が、食品サンプルによって見事に再現され、一種の彫刻としてギャラリーに展示されています。「食品サンプルの職人さんも、壊れたケーキを作る仕事は今までなかったらしく、非常に楽しんで仕事を引き受けてくれた」、とか「以外にチン↑ポムさんって、展示が細かくて見直した」なんていうギャラリストのコメントも聞け、非常に充実した時間となりました。是非お見逃しなく!
ちなみにこの後、友人とまた飲みすぎてしまい、今かなり二日酔いモード。。とほほ。

2009年6月25日木曜日

NewYork:Waste Not@MoMA

私が北京東京芸術工程にて働いていた、2005年に携わらせていただいたプロジェクト「Waste Not/物其尽用」がMoMAに巡回し、6月24日無事にオープニングを迎えたそうです。私は現地には足を運ぶことは出来ませんでしたが、非常に注目されている展覧会のようで、まるで自分のことのように嬉しいです。展覧会の様子は東京画廊のブログサイトを是非ご覧下さい。
写真は私が2005年に開催された展覧会の時の様子。北京でもとても注目された展覧会でしたが、これがまさかNYまで羽ばたくとは!展覧会は9月7日までですので是非NYにいらっしゃる方、Do not miss it!

2009年6月15日月曜日

Venice:ビエンナーレ

まさか前回から連続して来れるとは思っていませんでしたが、ビエンナーレ、再び来てしまいました。今回は金獅子賞を獲得したブルース・ナウマン(メイン会場のほか、市内2箇所でも開催)が前面に出た感のあるビエンナーレでしたが、メイン会場ではないところで開催されていた、インフィニティ、シンガポール館、ウクライナ館などがなかなか見ごたえがありました。メイン会場はそこまで見ごたえのあるものはありませんでしたが、こまごまとした作品よりも、空間全体を使ったインスタレーションや映像が多かったことがとても印象的でした。メイン会場では、カナダ館とオーストラリア館がどちらも映像でしたが結構見ごたえがありました。
期待していったピノー財団の美術館は正直いまいち。安藤さんの手がけた空間も建築とあまりマッチしていない感じがあったし、コレクションも私好みではありませんでした。
ベニス滞在中は現地で活躍されているグラスアーティストの三嶋さんの素敵なスタジオにもお邪魔することが出来たり、北京にいたときにとても仲良しだったイタリア人の友人エリカさんと再会できたりで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

2009年5月23日土曜日

横浜:金氏展トークショウ&サイン会

今日は横浜美術館で絶賛開催中の金氏徹平さんの展覧会の最後の週末。オープニングからだいぶ変わっている展示風景とサイン会に参加するため足を運びました。展示もだいぶ進化していたし、無造作に並んでいた作品の材料が鮮やかに積みあがって新しい作品となっていたり、でまた違った展覧会を楽しめました。
そしてトークショウには多くの人が詰め掛け、金氏さんと学芸員の木村さんのキャッチボールに熱心に耳を傾けていました。その後のサイン会は、金氏さんがカタログ1冊1冊に丁寧に白地図をコラージュしていくというとても贅沢なもので、あっという間に閉館時間をむかえてしまいました。
ちなみに、金氏さんと横浜元町のスタージュエリーとのコラボレーションアクセサリーが横浜美術館で販売されているのですが、それがなかなか素晴らしい。限定30で価格は2万円しません。私も勢いで買ってしまいましたが、もうあと残りは10しかないそうなので興味のある方は美術館へ急げ!
美術館であっという間に時間が過ぎてしまったので、都内の用事は断念し、近場で作家らと共にディナーとなったのですが、この日も中華。でも飽きません。もう中国人か。

2009年5月22日金曜日

東京:ウィンターガーデン@原美術館

台北から帰国して早々、原美術館で始まったウィンターガーデン展のオープニングに足を運びました。この展覧会に氷のレコードの作品を作る八木良太さんが参加されていて、実際に氷から流れる音も聴くことができましたし、一つ私が実現したいと思っているプロジェクトのお話も直接作家とすることができました。
原美術館は毎回思うのですがとても空間がいい美術館ですよね。ただし、今回の展覧会自体は正直。。。ですが。
その後五反田に移動して夕食。台湾から帰国して早々なのに中華を楽しんでしまいました。たぶん味覚がだいぶ変わってしまったのでしょうか、飽きることなくすんなり食べれてしまいました。

2009年4月23日木曜日

北京:中央美術学院美術館

やっと足を運ぶことができました、中央美術学院美術館。磯崎新氏が設計した美術館です。以前、草場地の韓之演芸術空間で働いていたLuoJiaaさんが、こちらに職場を移したこともあって、早速中を案内してもらいました。空間はすばらしい。たぶん中国一と言ってもいいような、空間の贅沢な美術館です。ただ、壁が全て曲線なので相当展覧会はしにくそう。
また、現在の展示内容は、というと。。。今ナムジュンパイクの個展を開催中ですが、中国のコレクターから頑張ってかき集めました、といった感じでちょっと残念です。他の展示もいまいちで、空間がいいだけに今後頑張ってもらいたいです。
Luoさんにも今後の予定を尋ねたのですが、今後1年はスケジュールが一杯、とのこと。クオリティの高い展覧会を積極的に開催してもらいたいものです。

2009年4月18日土曜日

北京:超級中国!

昨日はCIGEでの仕事の後、UCCAに足を運び、Navin Rawanchaikulの超級中国(Super China)!展に足を運んできました。Navinの中国での新作(写真奥にある横長作品)は有名な中国人作家がかなりしっかりカバーされ描かれていてかなり圧巻です!お見逃しなく。
そして久しぶりにSnejanaとも再開、夜はこれまた3年ぶりくらいに再会したイタリアの友人らと食事、飲み、そしてクラブへ。。この日は他にもSOKAや東京画廊でそれぞれ日系の展覧会が目白押しで全て回ることができませんでした。。北京での時間はあっという間に経ってしまいます。

2009年4月3日金曜日

東京:万華鏡の視覚

今日は森美術館で始まった展覧会「万華鏡の視覚」のオープニングに足を運びました。これはオーストリア日本2009のプロジェクトの一環で、前衛的なティッセン・ボルネミッサ現代美術財団のコレクションを展示しています。この財団は、ハプスブルグ家の末裔、フランチェスカ・フォン・ハプスブルク氏によって2002年に設立され、絵画、写真、インスタレーション、ビデオなど、リサーチに基づいたプロジェクトやサイトスペシフィックな作品の収集や、パフォーマンス等様々な形式の制作を支援など、多様化する現代美術の動きに密着した活動を行い、現在そのコレクション数は450 点以上にもなるそうです。
今年は、オーストリア日本年のプロジェクトがいくつか予定されていますが、その一つのCoded CutureプログラムにFECも参加し、5月末にはオーストリアのウィーンで、10月中旬には日本の横浜で、メディアートを中心としたアートイベントを開催しますのでお楽しみに。

2009年3月25日水曜日

東京:視/夜_意義黎明

今日は東京画廊で始まった、吉田暁子さんの展覧会「視/夜_意義黎明」オープニングに足を運びました。吉田さんは私を現代美術に導いて下さった恩師です。新作は日本の古い屏風などに再制作を施した作品など、以前よりもスケールを増した意欲的なインスタレーション型展示となっていました。是非銀座にいらっしゃる機会があればお立ち寄りください。

2009年3月18日水曜日

北京:邱志杰 Breaking through the ice

UCCAで開催中の邱志杰の個展に足を運びました。コンセプチュアルアーティストが南京長江大橋の大掛かりなセットを作りました、というような印象でした。非常に気合の入った展示ですし、スケールも見ごたえもあるんですが、現代美術の作品というよりは、彼の頭の中にある概念をそのまま物質化したテーマパークのような感じで、非常に評価が難しい展覧会に思いました。
その他、ギャラリーコンティニュアではHANS OP DE BEECK(これは昨年シンガポールビエンナーレで見た作品と一緒)の個展、東京画廊+BTAPではCai Yuan & Xi Jian Junの8メートルの巨大空母作品など、北京大山子地区はギャラリー数がどんどん減って半分くらいになってしまうだろう、という暗い噂が飛び交う中、意欲的で実験的な展覧会はまだまだ健在です。

2009年2月22日日曜日

東京:シンプルなジェスチャーに場当たりなスカルプチャー

昨日も東京はアートイベント真っ盛りでした。午前中はAITが主催するキュレーター・シンポジウムに参加、そして夜は青山目黒で始まった、田中功起さんの「シンプルなジェスチャーに場当たりなスカルプチャー」のオープニング。昨年、韓国の光州ビエンナーレで展示されたインスタレーション作品を中心に、映像の新作を含んだ複数の作品が空間全体にリズミカルに展示されていて、田中さんらしい展覧会でした。その中でも、寿町を舞台にした、テスト的な映像作品がとても面白く、これがアメリカに行ってから面白く展開されていくのかと思うと楽しみであります。

2009年2月20日金曜日

東京:PARANOMIA 遅鵬xKENSUI

今日はいよいよ青山のディーゼルでの遅鵬の展覧会のオープニング。恵比寿で始まった映画祭のオープニングに出席した後、足を運びました。オープニングは大盛況で、作家も興奮気味。展示も作家のパノラマ感をうまく出した展覧会に仕上がっていました。

2009年1月17日土曜日

東京:都市へ仕掛ける建築

1月は日本に戻る予定がなかったのですが、急遽予定が入り4日間の緊急帰国。でも、せっかくの帰国なので、仕事以外には友人や家族と食事したり、展覧会のオープニングにも足を運んできました。中でも、オペラシティーで始まった「都市へ仕掛ける建築 ディナー&ディナーの試み」は非常に丁寧なつくりの展覧会で見ごたえがありました。また、プロジェクトNでは原良介氏の展覧会も開催され、こちらの絵もとても良かったです。
そうこうしている間に時間が過ぎ、あっという間に日本を出発。今回は突然かつ滞在期間も短かかったので、あまり連絡できず、でしたが次回は29日に帰国するのでその時は連絡します。

2009年1月7日水曜日

台北:台北アートアワード@台北市立美術館

今日は授業後にビエンナーレが終わったばかりの台北市立美術館に足を運び、12月20日から開催中の台北アートアワード展を観てきました。このアワードは2001年から始まったプログラムで、若手の現代美術作家に賞を与え、その作品を展示しています。日本でいう、岡本太郎賞またはVOCA展のようなものでしょうか。
今年は合計28作家の作品が選ばれ、ゆっくり観てきましたが作家のほとんどが1980年代生まれでまだまだもうちょっと、という作品が多かったですが、結構面白い展示になっていました。その中でも牛俊強という作家のポストカードと言う作品が個人的には結構好きでした。手法としては結構見られるものですが、台湾で開発されているマンションの広告や立看板などに漢字で書いてある名称が、外国の地名(マンハッタン、千代田、プラハなど)や名前(トーマスなど)に由来していてその一部分をポストカードのように1風景として切り取られている作品です。
そしてその後は、両親が台北にきたときに一緒に足を運び、その泉質に感動した北投温泉へ。ここで有名な温泉ラーメンを食べ、日帰りの温泉で一休み。台北はこういったところが車で30分くらいのところにあっていいですねー。ここ数日台北はちょっと寒くなったのですが、体はぽかぽかになりました。

2009年1月6日火曜日

台北:アンディー・ウォーホール@中正記念堂

今日は授業の帰りに中正記念堂で元旦から始まったばかりのアンディー・ウォーホール展に足を運んできました。かなりまとまった数の彼の作品を一同にアジアで観れる最初の機会とのこと、楽しみにしていましたが、作品そのものは貴重なものが何点かあるものの、展覧会の内容自体はひどいものでした。
まず展覧会のイントロダクションなどなどの印刷がひどくて、文字がかぴかぴしていたり、破れていたり。貸し出し中の作品はその作品のポスターが張ってあり(キャンベルスープの缶の作品)、「貸し出し中」と書かれたポストイットが張ってある。これでは展覧会は台無しですよね。また、中正記念堂のホールはもともとは美術の展覧会向けの空間ではないため、すべて新しく壁を立てての展示なのですが、その展示の仕方もひどく、わけのわからないピンクのラインが入っていて作品を邪魔しているし、作品の相互関係なく無造作に作品が展示されているはで非常にがっかり。作品が作品なだけに、展示空間をしっかり作りこめていないので、まるでポスターをぺたぺた貼っただけのデザイン展のようになってしまいました。作品の数自体もそこまで多くないのに、入場料は250台湾ドル(=約750円)。台湾の物価から考えるとかなり高く、かつ質の悪い展示、なんとも後味の悪い一日になってしまいました。
唯一良かったのは、ミュージアムショップで販売していたメイドイン台湾のウォーホールのピンバッチが安く買えたことくらいでしょうか。笑。これからアジアを巡回するらしいのですが、次はどちらで開催されるのでしょうか~