2008年12月31日水曜日

台北:ITParkにて

昨日は今年の授業の最終日。授業の後、友人の林さんと合流し、友人宅でご家族とともに夕食をご馳走になりました。クリスマスのときもお邪魔したのですが、彼女のお母さんが作る料理は本当においしい。毎回ご馳走様です。その後は北京から台北に遊びに来ているPaulineさんとUCCAで働くDavidさんとITParkで合流。しばしの団欒を楽しみました。そこには前回の台北で一緒に食事をしたアーティストのTsuiGuangYuさんもいらっしゃり楽しい会となりました。年末ゆったり台北ライフはなかなかよいものです。今日は年越しをを楽しく祝うべく101へ行き、カウントダウン&花火を楽しむ予定です。

2008年12月28日日曜日

新竹、台中:アートめぐりな週末

中国語の授業は週末はお休み、ということで昨日は台北から少し離れて、新竹と台中に足を伸ばしてきました。今回の台北滞在中に仲良くなったギャラリストの林さんとアーティストの呉さんと一緒に車での小旅行。そしてまず立ち寄ったのは、パソコンなどを製造する工場地帯として日本でも有名な新竹。この市のはずれに「国家芸術区」という地区があります。実はこの地区、純粋な芸術区ではなく、「国家芸術区」という名の住宅街、それもかなりの高級住宅街で、その地区の一角にアートセンターがありました。ちょうどそこでは北京在住のパフォーマンスアーティスト、LiWeiの個展「我行動 故我在」が12月21日まで開催されていたのですが、特別今日はセンターを空けていただき、展示を見せていただくことができました。展覧会ではちょうど私が北京で働いていた時に彼が798芸術区内で行ったパフォーマンスの写真と映像も展示されていて、台湾の新竹でまさかの再会とは、といったところ。 このセンターを含め、正直、地区内の建築物や彫刻などのセンスはいまいちな芸術区ではありましたが、この地区のオーナーが財力があり彼自身もコレクター、今後はレジデンスプログラムなどを充実していきたいそうで、何かいいかたちでプロジェクトができれば、と感じました。
その後、台中まで移動し、現在台湾ビエンナーレが開催されている国立台湾美術館へ。今回の展覧会のテーマは「家」。現代美術が展示のメインではありましたが、それに限らず幅広い作品が展示されていました。参加作家は全て台湾の作家。クオリティの面ではいろいろあるにしろ、国立の台湾の美術館で台湾の美術を一挙に展示、という潔さ、そして地域に広く開かれている美術館で多くの地元の人がその展示を見ている、という状況にとても好感を持ちました。実際に子供連れや学生なども多く展示を見ていました。写真は美術館の正面に設置されていたマイケルリンの作品。うーむ。。
そして最後にちょっと北京の798を彷彿とする芸術区、倉庫20号を回って今回の小旅行は終了。台中でおいしい中華料理を食べた後、一路台北へ戻るのでした。

2008年12月23日火曜日

台北:当代芸術館(MOCA)と228記念堂

中国語の授業が毎日15:30に終了するので、その後時間があるときには展覧会に足を運んでいます。今日は当代芸術館と228記念堂に足を運びました。
当代芸術館では現在台湾の若い世代の、デザインやアートなどを横断した展覧会が開催されていて今の台湾を体感できるとの噂を聞いて足を運んできましたが、展示の内容はひどい。正直こういうような展示を若いときから観てしまうと?と思ってしまいました。今を反映していると言えばしているのだけど、これを公立の美術館が開催して、若い子に沢山みせてしまうのはいかがなものかと感じます。
一方、228記念館では私の友人の黄さんが企画した「婆ちゃん橋へゆく 映像・芸術・228」展が開催されていて、それを観に。こういった機会がないと私のような人間は足を運ばないような記念館ですが、この展示もさることながら、228記念館そのものが非常に良い記念館で、台湾の今までの歴史が集約され、今まで台湾が置かれていた状況をとてもよく理解することができました。見学を終えて最後に受付に荷物を預けていたのでそれを引き取る時、ボランティアのおじいさんが日本語で「何か質問がありますか?」と聞いてきたので、228事件の経緯や、日本、中国との関係、過去そして現在をさまざまな角度で坦々と説明いただきました。お爺さんとゆっくり立ち話していたら、あっという間に30分が過ぎ、その30分が今日、いや、台北での生活の中で一番濃く有意義な時間でした。こういった話を聞くと、改めて今自分がしている仕事が社会の役に立っているか、当代芸術館の展覧会がいかにチープなものか、今後自分は何をすべきか、考えさせられます。このくらいのパワーを持った作品や展覧会に出会い、アーティストとともにそういったプロジェクトを考えられればと強く思います。
最後に総統府の近くを通り写真をぱちり。日本が占領時代に建設した建物の中でも最も美しいとされるもののの一つです。

2008年12月20日土曜日

台北:Room19 Shake Your Mind!

昨日は東京ワンダーサイトのレジデンスプログラムに参加していたときにお会いしたことのある、呉達坤さんがキュレーターを担当した展覧会、「Room19 Shake Your Mind!」展の開幕式に足を運んできました。彼自身もアーティストですが、台北のアート界、特にアンダーグラウンドな活動に非常にネットワークが強く、今回も彼らの周りで活動する作家の作品が多く展示されていました。場所は台北市郊外の関渡美術館。以前美術館独自でビエンナーレが開催され、日本からはピューピルやハツシバさんなどが作品を展示していた時に足を運んだことがあります。ここの美術館は空間がとても良く、私も大好きな美術館で、今回の展示はなるべくその空間の特性を生かした展示となっていました。正直、展示されている作品自体はあまり面白くなかったのですが、夜景が一望できるテラスで同世代のライブバンドが生演奏、美術館の一角をバーラウンジにしてお酒を提供するなど、彼らしさが良く現れていた展示でした。

2008年12月17日水曜日

台北:つかの間の家族旅行

こんなところで書いてしまうのもどうかと思いますが、家族水入らずで旅行してしまいました。今回の来台のメインの目的は、1ヶ月の中国語集中コースでの勉強ですが、その機会に合わせて家族が台北に来ることに。そして久しぶりに家族で旅行してしまいました。これをいい機会に、台北市内そして、烏来、九股、野柳、陽明山と台北周辺の主要な観光地をぐるりとまわりました。写真は九股ですが、ここは基は金が取れて栄えた町。千と千尋の神隠しの舞台にもなったと言われているところです。今はかなり観光化されてしまいましたが、風情があっていいところでした。天気がよくて素晴らしかったですが、雨が降ってもいいらしいです。

2008年12月14日日曜日

広州→台北:あっという間に台湾上陸

大陸からの直通飛行機、一体どんなものかと思っていましたが、特に何事もなく上陸しました。飛行機は3列+3列の新しい機体の飛行機。ヨーロッパでよく乗るタイプなのでエアバスでしょうか。お客さんはほとんど台湾人でした。私はいつもの通り現地人だと思われて入国カードを渡されず、スチュワーデスに頼んでもらいます。毎度お決まり。笑。朝早くの出発だったので到着は正午。午後は普通に台北で仕事しました。
足を運んだのは、就在芸術空間誠品画廊の二つ。就在芸術空間は今年の8月に出来たばかりのギャラリー。場所は福華大飯店の裏ととても便利な場所にあります。ディレクターは私と同じ年の女性で、4年間ニューヨークに留学していました。同世代で、感覚的にも近いものがある彼女らとは来年あたりから何か一緒にプロジェクトができればいいね、と話しています。
そしてもう一つは誠品画廊。この画廊とは東京画廊時代から劉小東さんのプロジェクトなどでお世話になっていて、今回は横浜アートアンドホームコレクションで展示した崔廣宇さんの作品を返却しました。ちなみに今誠品画廊では東京画廊時代に一緒にお仕事をしたアーティストの松浦浩之さんの個展が開催中。オープニングから一日ずれて到着したので、作家や東京画廊の皆さんにお会いでず残念。
この不景気の中、昨年よりさらに高くなった作品が初日で全て完売、ととても調子が良さそうでした。ちなみに誠品画廊は来年からギャラリーを今の敦化から忠義に移すそうで、今回の展覧会がこの空間での最後の展覧会だそうです。

2008年12月13日土曜日

広州:久しぶりの再開

今回、北京から台北に移動するのにいろいろな方法を探してみて、最終的に広州経由台北入りとしてみました。 先日中国と台湾との歴史的対話が実現し、飛行機がだいぶ便利になったのと、マイレージが結構たまっているのでそれも活用したいということで、いろいろと検討をしてみました。まず、直行便はチャイナエアライン、エバー航空、中国国際航空があります。それぞれノースウェストやANAのマイルを活用できそうだったのですが、台湾から中国に戻る日程が国慶節にあたってしまい、中国国際航空はNG。チャイナエアラインとエバー航空は予約時にまだ1月の予定が出てなかったので、断念、というわけで直行便の夢が消えました。次に経由便。ワンワールド系だと香港経由でキャセイパシフィックというのがありますが、マイルがなぜか6万必要なのでもったいないのでNG。スターアライアンスだと、ソウル経由でアシアナがあるのですが、国慶節のため帰国便が予約できなくNG。で最後に残ったスカイチームだと、ソウル経由で大韓航空、東京経由でノースウェスト、広州経由で南方航空がありました。大韓航空は国慶節のためNGでしたが、ノースウェストと南方航空はそれぞれ予約ができることがわかり、それもどちらも2万マイルでOK。スカイチーム素敵。わざわざ東京まで戻るのもなー、ということと、大陸からの直行便がどんなものかも味わえるかと思い、南方航空を選択しました。ただ行きは広州が朝の10時発なので前日に広州入りしなければならず、まあ大してお金もかからないだろうと思い、今広州にいてここで一泊します。広州とは国際交流基金が主催の美麗新世界以来の再開。北京はもう超寒いのですが、広州は24度であたたかーい。快適です。冬は南はいいですねぇ。これでまだビエンナーレがやっていたら最高だったのですが、ビエンナーレは終了してるので、日中はアートを忘れてのんびり街中散策。以前より治安がよくなったと感じました。写真は今とまっているホテルが広州駅の真隣にあって、人のうごめきが見えるのに興奮して撮ったもの。中国の駅前ってだいたいこんな感じででかくて広くて人がいっぱいです。

2008年12月12日金曜日

北京:B10周年パーティーとロンドンタクシー+マッサージ

今日はいつも北京でお世話になりっぱなしの日系広告制作会社Bの10周年パーティーに参加してきました。今回の目玉は何と言ってもディレクターの田井さんお手製のフィンガーフード31種類。このクリエイティブな料理のセンスに脱帽。がんばってほぼ完食、そしてちょっと疲れてしまったのでマッサージに移動と思ってタクシーを待っていたら、とても変な形の車が前に止まりました。怪しいと思ったので無視してみたら、「これは普通のタクシーだよ、金額も一緒だから安心して。」との威勢のよいおばちゃんの声が聞こえ、すかさず乗車。どうやら話を聞いてみると、このタクシーはオリンピックに合わせて北京に導入されたロンドンスタイルのタクシーらしく、なんと北京で30台しか走っていないらしい。これはラッキーと思って写真を撮りました。どうやらイギリスのLTIという会社が作っている新世代TX4らしく、そういえば、ロンドンと同じスタイルだと感動したのでした。その後のマッサージは担当してくれた按摩師が最高で、全身、足、そしてカッピングのフルコースを堪能。それで100元強だから北京は幸せです。ちなみに、そこは今回初めてトライしてみたマッサージ屋さんで、昔からずっと通っていたマッサージ屋さんは社長が変わってしまい、そしてスタッフも皆故郷に帰ってしまい、残念ながらもうあの楽しいマッサージはできなくなってしまったのでした。。寂しいけど新しいところが近所に見つかって一安心。

2008年12月10日水曜日

北京:ギャラリー街の変貌

10月以来久しぶりの北京はすっかり冬モード。今日は雪も少し降りました。乾燥もひどくて肌もすぐかさかさになってしまいます。月曜日は到着して早々、アーティストの劉小東さんと久しぶりに再開、遅くまでワインを飲んでしまい翌日は早速二日酔い。そして今日は2月から横浜市のレジデンスプログラムに参加するWang WeiさんとRania Hoさんと打ち合わせをしました。やはりアーティストと作品やプロジェクトの話をするのは楽しいですね。どちらもあっという間に時間が過ぎていきました。
また大山子芸術区にも久しぶりに足を運んだのですが、「約半分のギャラリーが来年までには潰れる、または撤退するだろう」という噂はかなり信憑性があるのを感じました。既に小さいギャラリーは潰れ始めていて、来年には結構有名な大型のギャラリーも撤退を慎重に考えているとの噂。ただ、展覧会も大金を積んで大型に、という雑な展覧会が減り、クオリティと継続性を重視したプログラムをしっかり考えているところも増えているとも感じ、作家も作品を乱暴に作らなくなれば、かえって今回のショックは長期的に見て中国の現代美術にはプラスに働くと感じました。来年のCIGEの頃にどのくらい回復するか、コレクターがどこまでまた購入意識を取り戻すか、見守りたいです。

2008年12月6日土曜日

横浜:Hibernation アートリンク in 赤レンガ倉庫

昨日はSHIMURABROS.の超大作Hibernationがお目見え、そのオープニングが予定されていましたが、荒天のためオープニングは延期に。。皆で盛大にはじけたかったところですが。。でも、9mの映像タワーは無事に完成し稼動し始めました。逆に人が少なかったので、オープニングに上映を準備していたSEKILALAを大画面で改めてゆっくりと鑑賞することができました。
スケートリンクの会期は2月15日まで。その間是非SHIMURABROS.の新しい映像体験を。赤レンガ中央にそそり立つタワーはすぐに見つけることができます。

2008年12月2日火曜日

東京:OYKOT WIEDEN+KENNEDY TOKYO

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで始まったWIEDEN+KENNEDYの展覧会「OYKOT」のオープニングに行ってきました。さすがWIEDEN+KENNEDY、展覧会場には多くの人、人。頑張って展覧会を準備していたワイデンのデザイナーさんにはご挨拶はできたものの、展示をゆっくり見ることができなかったので次回銀座に行った際にリベンジと思います。
会場で息切れしてしまったので、ちらっと資生堂ギャラリーと東京画廊を覗いてきましたが、どちらの展示もとても良かったです。津田直さんの写真宮澤男爵さんと古林希望さんの作品は明日オープニングで私が行ったときちょうど展示の最終仕上げ中でしたが、どちらも素晴らしかった。やはり展覧会においてはデザインはアートには正直敵いませんね。