2008年12月28日日曜日

新竹、台中:アートめぐりな週末

中国語の授業は週末はお休み、ということで昨日は台北から少し離れて、新竹と台中に足を伸ばしてきました。今回の台北滞在中に仲良くなったギャラリストの林さんとアーティストの呉さんと一緒に車での小旅行。そしてまず立ち寄ったのは、パソコンなどを製造する工場地帯として日本でも有名な新竹。この市のはずれに「国家芸術区」という地区があります。実はこの地区、純粋な芸術区ではなく、「国家芸術区」という名の住宅街、それもかなりの高級住宅街で、その地区の一角にアートセンターがありました。ちょうどそこでは北京在住のパフォーマンスアーティスト、LiWeiの個展「我行動 故我在」が12月21日まで開催されていたのですが、特別今日はセンターを空けていただき、展示を見せていただくことができました。展覧会ではちょうど私が北京で働いていた時に彼が798芸術区内で行ったパフォーマンスの写真と映像も展示されていて、台湾の新竹でまさかの再会とは、といったところ。 このセンターを含め、正直、地区内の建築物や彫刻などのセンスはいまいちな芸術区ではありましたが、この地区のオーナーが財力があり彼自身もコレクター、今後はレジデンスプログラムなどを充実していきたいそうで、何かいいかたちでプロジェクトができれば、と感じました。
その後、台中まで移動し、現在台湾ビエンナーレが開催されている国立台湾美術館へ。今回の展覧会のテーマは「家」。現代美術が展示のメインではありましたが、それに限らず幅広い作品が展示されていました。参加作家は全て台湾の作家。クオリティの面ではいろいろあるにしろ、国立の台湾の美術館で台湾の美術を一挙に展示、という潔さ、そして地域に広く開かれている美術館で多くの地元の人がその展示を見ている、という状況にとても好感を持ちました。実際に子供連れや学生なども多く展示を見ていました。写真は美術館の正面に設置されていたマイケルリンの作品。うーむ。。
そして最後にちょっと北京の798を彷彿とする芸術区、倉庫20号を回って今回の小旅行は終了。台中でおいしい中華料理を食べた後、一路台北へ戻るのでした。

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