2010年4月30日金曜日

北京:再、芸術区散策、Art Beijing

29日は再度芸術区を散策、Art Beijingへ行って来ました。
4月24日に芸術区を散策した際に、回りきれなかったギャラリーやオープンしてなかった展覧会を見てきました。

まずは798芸術区へ。
ユーレンス現代芸術センターのショップは可愛いグッズや洋服が並んでいます。
日本へのお土産に、手染めの鞄やデザイン的なトイレットペーパー(黄色の蛍光色のものや、白地に数字が配置してあるもの)を購入しました。
798芸術区は数えきれないほどたくさんのギャラリーがあります。
僕が行ったギャラリーは約20ほどでしたが、それぞれに媒体が違って面白かったです。

次に草場地芸術区へ移動しました。
4月24日のログで触れたように、写真芸術祭が開催されています。
この日は三影堂撮影芸術中心にて、森山大道氏の展覧会のオープニングがありました。
オープニングは17時からだったのですが、16時半くらいに私が到着した時は展示作業の真っ最中でした。
急ピッチで展示作業が進められ、17時からのオープニングにはとても多くの方がいらっしゃってました。
同展では、森山氏の遠野物語、70年代の作品が展示されています。

三影堂撮影芸術中心

森山氏のオープニングに参加した後に、Art Beijingのオープニングへ。
Art Beijingも森山氏のオープニング同様、とてもたくさんの人で賑わっていました。
Art Beijingは全体的に大きくて派手な作品が多く、視覚的に派手な作品が目立ちました。
雑誌を扱うマガジンブースやショップブースも充実しており、前に見たCIGEよりもずっと楽しめました。
日本からは東京画廊さんが出展されていました。


Art Beijing

29日は帰国日前日だったこともあり、散策出来る最終日でした。
私は今回初めての北京旅行だったのですが、本当に充実したいい旅になりました。
北京のアート、街のダイナミズムに触れ、壮快さにとても元気になりました。
国、都市が急速度で動いていることもあり、おそらく次回北京へ来る時は今回とは様変わりした街になっているのでしょう。
北京にすっかり魅了され、後ろ髪を引かれながら帰国しました。

2010年4月29日木曜日

北京:アトリエ、お宅訪問

27日の夜にSun Xun氏とお会いした際に、「もしよかったらスタジオへいらして下さい」と仰っていただいたので、28日はSun Xun氏のスタジオへ訪問しました。
スタジオは黒橋芸術区という中心街から少し離れた場所にあり、車で移動しました。

広大なスタジオには約25人のスタッフさんが作業しており、図書室、映像編集室、作画室、彫刻室など、様々な設備が併設されています。
Sun Xun氏とアシスタントの方から丁寧に各部屋を案内され、過去の映像作品や展示写真まで見せていただいて本当に贅沢で貴重な体験が出来ました。
スタッフさんも皆さん良い人で、今のスタジオでのお仕事や将来についてお聞き出来ました。
最後はSun Xun氏と作品について、スタジオについてじっくりお話が出来、気づいたら夜になっていました。
こちらに、過去に金島が訪問したログがありますので、併せてご覧ください。

夜は昨晩再開したRania Ho氏、Rania氏の旦那様で2年前に横浜でお手伝いをしたWang Wei氏のお宅に訪問しました。
中心地に近い場所で、とても広くて清潔なお宅に感激。
近所の四川料理屋へご一緒させていただき(とても素敵でおいしいお店でした!)、横浜での制作のお話や北京での近況などで盛り上がりました。

やはり作家と作品やアートについてお話するのはとても刺激的で楽しいです。
作家に密着出来た、密度の濃い一日でした。

2010年4月28日水曜日

北京:《艺术界》オープニング

4月27日は、創刊されたアート雑誌、「艺术界(芸術界)」のオープニングパーティへ参加しました。
「艺术界」は偶数月発行されるアート雑誌です。
主に中国国内の現代アート情報を掲載し、国際的に情報を発信出来るようバイリンガルで構成されています。
三里屯で行われたパーティは北京のアート関係者、作家がたくさん集まっており、横浜市・北京市アーティスト・イン・レジデンス交流事業で2008年度に来日していたRania Ho氏、2009年度に来日していたSun Xun氏と再開しました。

パーティの後は、Sun Xun氏おすすめの安くて美味しい羊肉料理屋へ。
目の前で煮えるおいしいお肉をいただきながら、深夜まで色々なお話をしました。
たくさんの人と会い、作家とじっくりお話出来た楽しい夜でした。

2010年4月27日火曜日

北京:北京観光



北京の中心地である、天安門広場へ行ってきました。
今まで見た建築物の中で最大だったこともあり、スケールに圧倒されました。
天安門の正面にある毛沢東の肖像画は、縦6メートルもあるそうです。

天安門も壮大ですが、向かいの道路(長安街)も広くて驚きでした。
道幅は70メートル以上、片側6車線で、軍事目的もあり有事の際には飛行機や戦車の滑走路にもなるそうです。


天安門、天安門広場へ行った後に建国門へ向かいました。
地下鉄で天安門東駅から3駅ということもあり、歩いて移動出来るかと思ったら想像以上の距離で大変でした。
長安街をひたすら東に向かい、王府井駅に到着しました。
王府井はデパートやブティックが並び、北京の銀座と称されることもあります。
東方新天地というデパートへ入ってウインドウショッピングをしていると、出口が一向に見つからず、次の大通りまで出てしまいました。
通り一本分まるごとデパートになっている様に再度驚き、建国門へ到着する頃にはヘトヘトになってしまいました。

知人、友人からあらかじめ、北京は歩いて移動出来る街ではないと聞いていたのですが、その時に改めて実感しました。
以後はタクシーの値段が安いこともあり、タクシーや電車で移動しました。
この日は北京の代表的な建築物、街並を観光出来たいい1日でした。

2010年4月26日月曜日

北京:CIGE、今日美術館、ビタミンクリエイティブスペース

4月25日は繁華街に近いエリアで散策しました。
CIGE(China International Gallery Exhibition)へ行ってきました。
フェア最終日だったのですが、お客さんが少なく、あまり活気がありませんでした。
去年と比べると縮小傾向だったこのことで、関係者の評判もよくなかったです。
中には面白い展示をしているギャラリーがあり、1つ1つをじっくり見て行くと面白かったです。
http://www.cige-bj.com/

CIGEの後に、今日美術館へ。
今日美術館では、Chi Peng氏のオープニングが行われていました。
全体的に作品の点数が少なく、壁にキャプションとビスのみが残っている様子に疑問を持ちました。
後ほど作家から、過去の記憶として意図的に作品を外しているとの話があり、実験的にキャプションとビスのみを残している事がわかりました。
しかし、彼の作品を見たくて来たお客さんに対して少し乱暴だと思うところもあり、複雑な気持ちでした。
私は彼の作品が好きなので、やはり壁にかかった作品を見てみたかったです。
今日美術館にはショップがあり、本やグッズがたくさん販売されています。
以前から興味があった洋服のブランドのシャツに出会う事が出来、購入しました。
北京はアートだけでなく、デザインやファッションのレベルも上がって来ているように感じました。

今日美術館

ビタミンクリエイティブスペースではイベントが行われていました。
このイベントは明確なパフォーマーが存在せず、会場に来ている人それぞれがパフォーマンスに参加しているようなイベントでした。
電話やベル、マイクのコード等様々な装置が会場に散りばめられ、それぞれの人が触ったり勝手に装置が反応します。
はじめは一体何が行われているかわからずに戸惑いましたが、とても面白いパフォーマンスでした。


イベントのページです。

北京のアートシーンでは、規模が大きい空間が多く、作品も同様に大型のものが多いです。
それに比べて、ビタミンクリエイティブスペースは他のギャラリーに比べると規模は小さいですが、小さな空間の利点を生かした観客参加型のイベントが見られてよかったです。
北京に来て最初に驚いたことは、とにかく空間のスケールが大きかったことです。
しかし、大きい規模の空間だけでなく、昔から残っている古く小さな軒を並べる胡同も街と共存しています。
アートシーンにおいても、大型のギャラリーや美術館と小型の空間が今よりも共存できるようなシーンになるともっと面白くなると思いました。


2010年4月25日日曜日

北京:芸術区散策

北京へ行ってきました。
ちょうどこの時期、草場地芸術区では写真芸術祭が開催されており、中国人作家だけでなく、日本からは荒木経惟氏、森山大道氏、畠山直哉氏が参加されています。

まずは荒木氏の展示が開催されているShanghART Beijingへ足を運びました。
天井が高く広い空間に、モノクロ、カラーの大小の写真が構成され、非常に見応えがありました。
写真の展示だけでなく、スライドショーでの展示も行われていました。
オープニングだったこともあり、それなりに人が入りにぎわっていました。


ShangART Beijing

草場地芸術区でいくつかギャラリーを見て回った後、798芸術区へ移動しました。
ユーレンス現代芸術センターでは、先日まで金沢で展示を行っていた、オラファー・エリアソン氏と中国人建築家のMa Yangson氏のコラボレーション展、Pan Lin氏とYuan Yuan氏の二人展、タイ人作家のSurasi Kusolwong氏の展示が行われていました。
どの展示も非常に見応えがあり、中でもオラファー氏とMa氏の展示が非常に面白かったです。
様々な色の蛍光灯に霧がかかり、発色の強い色が空間の中を移動しているうちに変化していきます。
Ma氏が担当した約60m(!)の曲線で構成した展示空間では、歩いているうちに迷子になったような恐怖感を覚えました。

ユーレンス現代芸術センター

OTHER GALLERYは新しく出来たギャラリーで、この日がオープニングでした。
今回は、アメリカ人、オランダ人、中国人キュレーターが企画したグループ展が開催されていました。
砂を地面に敷いた上に映像を投影する作品や、オバマ大統領を皮肉に模してコミカルに表現する作品など、様々な作風の作品がありました。
展示を見終わった後に、OTHER GALLERYの関係者の方々と夕飯をご一緒しました。

良い展示がたくさん行われてる時期に足を運べたので、とても充実した一日でした。
土曜日でオープニングのギャラリーが多く、とても人がにぎわっていました。
798芸術区はギャラリー以外にハイセンスなショップや本屋、カフェなどが揃っています。
アートが好きな人はもちろん、カップルや観光客も多く来ていました。
一日で全てのギャラリー・ショップは回りきれなかったので、後日また来てじっくり回ろうと思いました。

その他、足を運んだギャラリー情報です。
*草場地芸術区
三潴画廊
畠山直哉氏が展示予定でしたがまだ開催されていませんでした。

空白空間
2007年に横浜市・北京市の交流プログラムで横浜へ滞在制作していた中国人作家、Chi Peng氏の展示、ベルリンのギャラリーが花をモチーフにした写真を企画した展示、オーストリア人作家の写真展が開催されていました。

BOERS-LI GALLERY
中国人作家のYang Xinguang氏の展示されていました。

*798芸術区
Space Station
Shi Qing氏の個展が開催されていました。

GALLERYCONTINUA
Ai Wei Wei氏やSudodh Gupta氏など、国際的に活躍している作家のグループ展が行われていました。

LINDA GALLERY BEIJING
画家のXiao Hong氏の個展が開催されていました。

Tang Contemporary Art Beijing
Li Hui氏、Shi Wang Wang氏の展示が行われていました。

2010年4月20日火曜日

横浜:新しいメンバーが加わりました

ZAIMの閉館に伴い、FECは活動拠点を桜木町駅近くの花咲町へ移転しました。また6月からはシムラブロスと共に新たな活動拠点を開設すべく、現在準備中です。そして、FECの活動を更に盛り上げるべく、3月から新しいメンバーをが迎えました:小野くんです。
今後、このブログは小野くんに頻繁に更新してもらう事にしますので、引き続きのご支援、ご指導の程、よろしくお願いします。

2010年4月1日木曜日

東京:アートフェア東京始まる


今日からいよいよアートフェア東京が始まります。今までは出展側、または購入側としてフェアを楽しんでおりましたが、今年からはスタッフとしてアジアからのVIPのお客様のプログラムとその対応をしています。
思い起こせば2年前、ちょうどこのブログを始めたときに、アートフェア東京についてブログを書いていますが、その時よりも更にアジアのプレゼンスは高まり、今年は例年以上に多くのお客様が、中国、韓国、台湾、香港、東南アジアなどなどからいらっしゃる予定です。こういった海外からのお客様にいい印象を持って頂くように、そして、今年のフェアの成功を来年以降のアートフェア東京に繋げ、更に広く日本のアートシーンが発展するよう、頑張りたいと思います。
期間中はずっと会場内にいますので、毎年お越し頂いている方も、まだ来たことがない方も、是非お越し下さい。会場でお会いできること、楽しみにしています。