2010年5月30日日曜日

東京:dot art 大巻伸嗣氏


今回のプロジェクトに参加していただいたアーティスト、大巻伸嗣氏は、「Memorial Rebirth」を発表しました。
「Memorial Rebirth」は横浜トリエンナーレ2008をきっかけに、国内外で精力的に展開している作品です。
シャボン玉を空間に発生させ、見慣れた日常風景を幻想的な空間へと生まれ変わらせることにより、その瞬間と場所、人々の記憶をつなぎ合わせていきます。
会期中は一日一回ずつ発表しました。
天候や風向きなどの条件と作品とが日ごとに調和していき、シャボン玉機の台数も増加、スタッフさんが現場に慣れてきたこともあって、最終日が一番完成度が高く見えました。


放射線状にシャボン玉発生装置を配置しています。
装置の配置場所は、天候や風向きによって日々変わっていきました。


発生したシャボン玉が会場全体に舞っていきます。



ステージに人が入ってきました。
やはりお子さんには大人気で、泡を追いかける子や手で掴もうとしている子の姿が生き生きとしていました。


5月の気持ちいい気候の中、高々とシャボン玉は上がっていきました。
私は今まで何度か大巻氏の制作補助をしているのですが、どの場所においてもより良い風景を演出し、新しい場所と人の関係を築いてきました。
六本木ヒルズでも同様に、非日常的なひと時の幻想的な風景を体験し、今までの場所の記憶と体験した記憶とをつなぎ合わせ、より良い関係を築くことができれば嬉しいと思いました。

2010年5月29日土曜日

東京:dot art 生意気


アートユニットの生意気の作品「Happy dotty familly」です。円形のオブジェの上に、様々な植物を組み合わせたインスタレーション型の作品を展示頂きました。
生意気は、デヴィッド・デユバル=スミス氏とマイケル・フランク氏が約10年前に結成したアートユニットで、商業デザインからインスタレーション作品へと作風を移行し、主に持続可能なランドスケープや有機体のオブジェを制作しています。

搬入時の風景です。様々な種類の植物を、プランターから木の台座の上に配置していきます。
雨が降っていたこともあり、植物は水分を吸収して生き生きとしていました。



会期初日、2日目は気持ち良い晴天でした。
草木は壮快に輝き、作品が後ろにそびえる六本木ヒルズと同化して共に空に向かって伸びていく姿が素敵でした。



茂る植物の隙間や表面に、小さな動物の動物の模型が配置されていました。動物の模型はまるで作品の中で生活しているかのような姿で、見に来ていた方々に「かわいい!」と好評でした。

23日、24日は雨が降り、前日まで少し元気がなくなっていた花が元気になっていきました。
草木はさらに元気を取り戻し、最終日は一番壮快な姿になっていました。



会期中の5日間は、日々の天候によって作品が変化していきました。
見るたびに少しずつ変わっていく姿に、時に心配に思いながらも毎日楽しみでした。
都会の象徴的な建物と植物の作品が組み合わさり、喧噪の中に田舎のほっと息が和む空間を演出していました。
やはり緑のある風景に落ち着きを感じることを改めて感じました。

2010年5月28日金曜日

東京:dot art 遠藤一郎氏



5月22日は遠藤一郎氏のワークショップ「we are STAR」をヒルサイド2F大屋根プラザで行いました。
8m×8mの布に、遠藤氏が地球をかたどった円形の絵を描き、その周辺で子供達が布を貼り、夢や希望を描いていきます。ワークショップで完成した作品は、18:30頃から開始された「元気ロケッツ」のライブ終了後に披露しました。

ワークショップ開始前の状態です。大きな生地の上に力強く「未来へ」と描かれています。

お昼前からワークショップを開始して、少しずつお子さん、親御さんが集まってきました。
兄妹で夢中になって楽しんでいます。


お昼過ぎから参加者がどんどん増えていき、青地の部分が黄色い布で埋まっていきました。
参加者の中には、何時間も黙々に作って下さった方や、とても素人さんとは思えないような素晴らしい出来のものがありました。

ワークショップ終了後は遠藤氏を先頭にステージへ作品を運び込みました。



満員のお客さんの頭上を作品が通過していきます。
正面のスクリーンには、徐々に動いて行く作品の様子が映されていました。
ソニーが開催する大きなイベントならではの臨場感とアートが組み合わさり、遠藤氏の作品がより生き生きと輝いて見えました。
ワークショップに参加して下さった方々や作品を見ている方々の夢中になっている様子に、当日スタッフをしていた私はとても嬉しく思いました。
「未来へ」と力強いメッセージが、たくさんの人に伝わった一日でした。


2010年5月27日木曜日

東京:dot art エキソニモ

今回のプロジェクトの参加作家を順番に紹介していきたいと思います。まずは、エキソニモから。
エキソニモは赤岩やえ氏と千房けん輔氏の二人組のユニットです。
90年代後半から実験的なウェブ作品やインスタレーション作品、ライブパフォーマンスを発表しています。
今回のプロジェクトでは、メディア(インターネットサイトや電話)と紙チラシとを組み合わせた「A(I)R」という作品を展開しました。

B4サイズのチラシは折り紙になって、最後まで折っていくと紙飛行機になります。
チラシにはグラフィックが散りばめられたデザインが構成されていて、チラシを折り進めていくとQRコードやURL、電話番号が現れていきます。
それぞれのメディアへ接続することで、会場からメディアへ、メディアから会場へと行き来していきます。
最後は紙飛行機を球体の中に投げ入れて、それぞれの人の紙飛行機が残っていきます。

天候にも恵まれ、たくさんの人で賑わっていました。
学生のスタッフさんも元気に対応していました。

様々な年代のお客さんが楽しむ姿が見られ、チラシを何枚も持って帰られる方もいらっしゃいました。
エキソニモならではの実験的なアイデアとキレのある格好良いデザインとが組合わさったとても面白い作品でした。

2010年5月26日水曜日

東京:dot art by SONY


5月21日から5月25日まで六本木ヒルズで開催されていたソニー主催のイベント「dot park」にて行われたアートプロジェクト「dot art」を担当した小崎哲哉氏にお声がけ頂き、FECが実動部隊として本プロジェクトのお手伝いをさせていただきました。
このプロジェクトは、ソニーが企業グループ全体で掲げ始めた新しいブランドメッセージ「make.believe」をテーマに、アート、音楽、映画などのメディアをソニーグループ各社が最新の技術を用いて開催されたイベントです。
dot artでは4組のアーティスト、大巻伸嗣氏、生意気、エキソニモ、遠藤一郎氏がそれぞれdotをベーシックコンセプトとし、作品を展開しました。
それぞれの作品の様子を順次ご報告します!

2010年5月21日金曜日

東京:6月1日よりアートフェア東京

5月18日付けでお知らせが出ましたが、6月1日よりアートフェア東京のエグゼクティブ・ディレクターに就任することとなりました。
まだまだ勉強中の身ですが、フェアが更に活性化するよう、全力で頑張りますので引き続きのご支援、ご指導のほどよろしくお願いします。

参考記事
http://www.artfairtokyo.com/whatsnew/2010/05/post_2.html
http://www.artdaily.org/index.asp?int_sec=11&int_new=38168

2010年5月15日土曜日

東京:「オープン・スペース2010」オープニング@ICC

ICCが開催する、「オープン・スペース2010」のオープニングに参加してきました。
今回は金島が京都出張だったため、私が行ってきました。
「オープン・スペース2010」はICCが持つギャラリーやラウンジを、年度を通じて公開される入場無料のスペースです。
国内外から約15組の作家が出展していました。
その中で、新進作家紹介コーナー「emergencies」の台湾人作家、ヤオ・ジョンハン氏の作品が面白かったです。

ヤオ・ジョンハン氏は1981年生まれの作家で、主に音楽を組み合わせたインスタレーション作品やライブパフォーマンスを、台湾だけでなく日本や中国、韓国で発表されています。
今回のICCのオープン・スペース2010では、真っ暗な細いトンネル状の通路を構成し、体の位置に合わせて天井の蛍光灯が反応して光るインスタレーション作品を展示されています。
通路の両脇には鏡が設置してあり、光の加減で少しずつ体の見え方が変わっていきます。
光が反応する際に、「バリバリ!」と電気が灯る音が鳴って驚きました。
私は見られなかったのですが、オープニングの2日後に行われたライブパフォーマンスは好評だったようです。
現在活躍中のヤオ氏ですが、今後の躍進にますます期待しています。

ICC オープンスペース2010

ヤオ・ジョンハン

2010年5月12日水曜日

横浜:future everyday!



今年のアートフェア東京で購入した作品の納品のため、"未来美術家"の遠藤一郎氏、islandの伊藤悠氏が横浜へいらっしゃいました。
私は普段、野菜中心の料理を作って食べているので、お二人にも野菜料理を召し上がっていただきました。
皆で一緒にご飯を食べながら、熱い話で盛り上がりました。
私は今回初めて「未来へ号」を拝見したのですが、車体に描かれた色と文字の豪快さ、たくさんの人が車体に書いたメッセージから、気合いと元気をいただきました。

記念撮影の後、「未来へ号」は雨の中力強く走り去って行きました。


遠藤さん、伊藤さん、ありがとうございました!!

2010年5月10日月曜日

京都:アートフェア京都、SHIMURABROS.展覧会

5月9日にアートフェア京都へ行ってきました。
アートフェア京都は、ホテル型のアートフェアで、今回は烏丸御池にあるホテルモントレ京都の4階で開催されていました。
京都、東京、大阪等から、34ギャラリーが出展、ホテルの室内で作品を展示、販売されていました。
様々な年代、媒体の作品が並び、ホテルの空間に合わせた小さなサイズの作品が多く出展されていました。
今回会場になった部屋は、壁や天井の色調、柄がカラフルで派手だったため、少し見づらかったのが残念でした。
私は大学時代に京都で過ごしていたので、当時回っていたギャラリーやお世話になった方々、大学の同級生とお会い出来てうれしかったです。
皆さんそれぞれに生き生きと仕事をしている姿に、私もがんばろうと思いました。

アートフェア京都

また、5月8日からタカ・イシイギャラリー京都にて、SHIMURABROS.と建築家の平田晃久氏の展覧会が開催されています。
今回は、昨年開催されたヨコハマ国際映像祭2009で野毛山動物園にて展示された作品「MMY」をさらに進化した形で展示されています。
平田氏の曲線的で美しい建築物とSHIMURABROS.の映像作品とが組み合わさり、非常に面白い展示になっています。
オープニングパーティは盛況で、作品の評判もとてもよかったです。
京都へお越しの方は、ぜひご覧になってくださいね。

タカ・イシイギャラリー京都 
AKIHISA HIRATA X SHIMURABROS.

初夏の気候の中、美味しい料理、上品な工芸品と共に気持ち良くアート散策が出来た週末でした。