2009年6月28日日曜日

東京:にんげんていいな@山本現代

アートからしばらく離れ、日本に戻り、そして昨日は久しぶりに白金に集結したギャラリーの共同オープニングに足を運んできました。その中でもかなり凄かったのが、山本現代で始まった、チン↑ポムの「にんげんていいな」展。このプロジェクトはチン↑ポムと無人島プロダクション漂流企画として、いろいろな画廊に漂着して展覧会をするもので、「山本現代といえば彫刻でしょ、チン↑ポムとしても彫刻を発表したい!」という欲望から今回の展示となったようです。「宅呑み」で飲み散らかしたパーティーの情景が、食品サンプルによって見事に再現され、一種の彫刻としてギャラリーに展示されています。「食品サンプルの職人さんも、壊れたケーキを作る仕事は今までなかったらしく、非常に楽しんで仕事を引き受けてくれた」、とか「以外にチン↑ポムさんって、展示が細かくて見直した」なんていうギャラリストのコメントも聞け、非常に充実した時間となりました。是非お見逃しなく!
ちなみにこの後、友人とまた飲みすぎてしまい、今かなり二日酔いモード。。とほほ。

2009年6月25日木曜日

NewYork:Waste Not@MoMA

私が北京東京芸術工程にて働いていた、2005年に携わらせていただいたプロジェクト「Waste Not/物其尽用」がMoMAに巡回し、6月24日無事にオープニングを迎えたそうです。私は現地には足を運ぶことは出来ませんでしたが、非常に注目されている展覧会のようで、まるで自分のことのように嬉しいです。展覧会の様子は東京画廊のブログサイトを是非ご覧下さい。
写真は私が2005年に開催された展覧会の時の様子。北京でもとても注目された展覧会でしたが、これがまさかNYまで羽ばたくとは!展覧会は9月7日までですので是非NYにいらっしゃる方、Do not miss it!

2009年6月23日火曜日

Barcelona:ガウディーと新しいクリエイティビティがぶつかり合う芸術都市

初めてのバルセロナ。オリンピックを通じたバルセロナの発展ぶりは凄く、アーティストも、まずベルリンへ、その後バルセロナに移っている、といわれるほど、ヨーロッパの中でもベルリンとともにクリエイティブが元気な街です。有名なガウディの建築が街中に点在し、歩いてビーチにも行け、交通機関も便利、カンペールなどのいい感じのお店もたくさん(カンペールが運営するホテルが現代美術館の近くにあってかなりクール)、とても明るく開放的な雰囲気な街です。
今回は初めての訪問、かつ時間も短かったのであまり満喫できませんでしたが、しっかりガウディは抑え、カンペールの靴も買ってきました。

2009年6月21日日曜日

Alcoy:夏の別荘

フィンランドのNOKIAで働いていたとき(もうかれこれ約10年)からのスペインの親友を訪ね、早速その友人の夏の別荘にお邪魔させてもらいました。友人の故郷はアルコイという街(写真はその街のしっとりとした夜の様子)で、その郊外にその家族の夏の別荘があります。友人が日本や中国に遊びに来たことはあったのですが、自分がスペインに行くのは初めて。そして早速こんな素敵な夏の別荘に連れてきてもらえるとは、と感動してしまいました。
アルコイは、毎年4月末に開催される「アラブ人とキリスト教徒の祭り」で有名で、私の友人も小さいころその代表に選ばれ、そのときの写真がおうちにもしっかり飾られていました。どうやらお母さんの自慢のようでした。笑
アルコイで少しゆっくりした後、バレンシアなどを経由してバルセロナに向かいます。

2009年6月18日木曜日

Treviso:ファブリカ(ベネトン財団)へ

今日はエリカさんが働く雑誌COLORSのオフィスがあるベネトンのコミュニケーションリサーチセンター、ファブリカにお邪魔させていただきました。この建物は安藤さんが手がけたことでも有名ですが、思いのほかスケールが小さくてそれが逆に心地がよく、とても良い空間でした。
本当は皆で揃っての訪問を予定しましたが、一緒に旅をしていたゆかさんが体調を壊し、急遽ベニスで入院となってしまったため、私たちの工程も変更し、私も急遽エリカさんのところに泊まらせてもらい、その翌日に未だ元気な旅の仲間2名とともに訪問。この近くのローカルのレストランで食べたボンゴレビアンゴのパスタが絶品で今でもその味を忘れれられません。。

2009年6月15日月曜日

Venice:ビエンナーレ

まさか前回から連続して来れるとは思っていませんでしたが、ビエンナーレ、再び来てしまいました。今回は金獅子賞を獲得したブルース・ナウマン(メイン会場のほか、市内2箇所でも開催)が前面に出た感のあるビエンナーレでしたが、メイン会場ではないところで開催されていた、インフィニティ、シンガポール館、ウクライナ館などがなかなか見ごたえがありました。メイン会場はそこまで見ごたえのあるものはありませんでしたが、こまごまとした作品よりも、空間全体を使ったインスタレーションや映像が多かったことがとても印象的でした。メイン会場では、カナダ館とオーストラリア館がどちらも映像でしたが結構見ごたえがありました。
期待していったピノー財団の美術館は正直いまいち。安藤さんの手がけた空間も建築とあまりマッチしていない感じがあったし、コレクションも私好みではありませんでした。
ベニス滞在中は現地で活躍されているグラスアーティストの三嶋さんの素敵なスタジオにもお邪魔することが出来たり、北京にいたときにとても仲良しだったイタリア人の友人エリカさんと再会できたりで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

2009年6月14日日曜日

Sirmione:優雅な湖上リゾート

ミラノでは朝早く起き、午前中はミラノでちょっとショッピング(不況の影響か、軒並み50%オフでかなり感動)、午後からブレシアに移動し、志村さんが展示を予定しているスペースを一緒に視察、作品のお渡しと打ち合わせを終えた後、ミラノとベニスに行く途中にある、ガルーダ湖に浮かぶように位置するリゾート地、シルミオーネに滞在しました。
このシルミオーネは耳に効く温泉が出ることでも有名。ブルーチーズのピザと海鮮パスタが絶品だったレストランでの食事を終えた後、源泉が湧き出る(:噂によると、勝手に温泉に入れるらしい)スポットを探しに夜11時過ぎからシルミオーネを散策。そしてそして、温泉口を発見!早速石で温泉場をつくり、湖の冷たい水とうまく掛け合わせて即席秘境温泉をイタリアで楽しんでしまいました。執念が実ったというか、イタリアの星空とガルーダの細波とをかみ締めながら、時々現れるイタリア人カップル(デートコースらしい)からの視線も気にせず30分以上優雅に楽しんでしまいました。
旅の疲れもすっかり吹き飛び、温泉って素晴らしい、とまたまた思ってしまうのでした。そして朝、すがすがしく起床。今日は一路ベニスに向かいます。

2009年6月12日金曜日

Bern→Milan:アルプス山越え

今日は今回の旅行のハイライト、アルプス山越えです。朝早くにバーゼルを出発、世界遺産の街ベルンを経由し、グリンデルワルドなども寄り道しながら、車でぐんぐんアルプスに向かいました。標高が高くなるにつれ、どんどん気温が下がり、雪が残り、頂上付近は、グレーの岩肌、白い雪、淡い青色の湖、ぽつぽつそびえる巨大な鉄塔(:岩崎貴弘さんの作品の風景がふと浮かびました)、宇宙船のようなホテル、など、まるで地球上にいないような、不思議な錯覚に陥りました。動画は山越え最中に通った、雪中を突き進んでいるところ。そこまで山越えは大変じゃないと思っていましたが、やはりかなりなものです。そして山を越えたらもうイタリアの暖かい風が。ミラノに行く途中にある世界遺産、ネリンツォーナの3つの古城をに寄り、高級リゾートのルガーノやコモを経由し、一路ミラノを目指しました。ミラノに着いたらすっかり夜遅く、かつホテルがダブルブッキングで移動、なんてこともありましたがどうにか無事にベッドにつきました。

2009年6月10日水曜日

Basel:アートフェア

二年ぶりのバーゼル。快晴!今年は入り口に黒の十字架でした。この作品に象徴されるように、今回はアンリミテッドも含め、地味な感じでしたが、全体的に賑わいは2年前にきた時とあまり変わらない気がして、金融危機の影響もヨーロッパの上の階級にはあまりなさそうに感じました。
東京、北京、台北の知り合いにもにたくさん再開し、また今年評判のベニスのシンガポール館の出展作家、Ming Wongさんにも会えたり、チェコやブラジルの若手作家の作品にも出会えたり、で充実した滞在になりました。ひとつ心残りは、関連プログラムとして開催された売れっ子現代作家が勢ぞろいしたショーで、それがとても評判が高く(:入場料はだいたい3万円位だそう)、でもスケジュール的に見にいけなかったことです。。

2009年6月9日火曜日

Neuschwanstein:夢と妄想の城

バーゼルアートフェアに向かう途中、ディズニーランドのお城のモデルにもなっている、ノイシュヴァンシュタイン城に寄り道してしまいました。
この城はルートヴィヒ2世が亡くなった1886年まで建設が進められ、ルードヴィヒ2世の夢と妄想が詰まっていてとてもロマンチック。(ちなみに、この城はロマンチック街道の終点だったりもします。)ちなみに、ルートヴィヒ2世はワーグナーの創作する劇を大支援して、かれを幾度もこの城に招待したそうなので、そのワーグナーへの恋心の集大成的なお城とも感じました。やはりこの位「いっている」ものは、お城でもアートでも素晴らしく、人を引き付けます。

2009年6月7日日曜日

Graz:世界遺産の都

LinzからGrazへ移動。Graz はオーストリア第二の都市で、旧市街は街自体が世界遺産になっている美しい街です。Grazには青いなまこのような、現代的な建築の文化ホールがあるのでも有名ですが、そこをゆっくり散策してきました。驚いたのが、町の中央を流れる急流に浮かぶレストラン。凄い構造です。落ち着いて食事ができるのかな、とも思いながらも、私は今回一人だったのでそこでの食事は体験しませんでしたが、もっと暑くなればはかなり涼しく快適な中での食事を体験できるのでしょう。

2009年6月5日金曜日

Linz:アルスエレクトロニカとHOHENRAUSCH展

Coded Culturesのオープニングでばったり再開した小川さんを訪ね、Linzまで足を運んできました。小川さんはSFCの同級生で、現在はメディアアートの聖地、アルスエレクトロニカセンターで働いています。私は彼がまさかここで働いているとは露知らず、約8年ぶりの再会に驚き、そして今年ヨーロッパにおける文化首都であるLinzに是非、ということで足を運ぶことにしました。

Linzでは彼の働くアルスエレクトロニカセンターを一通り案内してもらい、また現在開催中の、屋上を使った展覧会「HOHENRAUSCH」展にも足を運びました。映像はこの展覧会に設置されている観覧車からの映像。遊園地によくいそうな名物おじさんが観覧車のインストラクションをしている感じがなんともゆるくて素敵。展覧会は、周囲の建物の屋上に張り巡らされた通路をたどりながら、作品を鑑賞するのですが、これがまるで遊園地に遊びに来ているような錯覚を覚え、アートに精通してなくても、大人から子供まで楽しめる工夫がされていてとてもいい展覧会でした。ちょうど鑑賞日の前日に近くで火災があり、一部の建物が出入り禁止となってしまったため、全ての作品を鑑賞することができず、ちょっと残念でしたが、天気もよく素晴らしい1日となりました。

2009年6月3日水曜日

Baden:オーストリアの温泉へ

どこでも温泉欲が沸いてしまう私。今日はCoded Culturesの日本人アーティストチームとオーストリア人の友人のフィリップさんと一緒にバーデンまで温泉に浸かりに行ってきました。ここは大型の温泉プールのようになっていて、水着でまるでプールで遊ぶような感じで温泉に浸かることができます。そして奥には全裸、混浴のサウナルームがあり、ちょっと驚き。
久しぶりの温泉にあまりにも嬉しくて、ちょっとお風呂に入りすぎたようで若干湯あたりな感じです。あと、写真を撮ってくるのも忘れてしまいました。
なので、というのもなんなんですが、前日ウィーンで開催された、毛利さんと梅田さんとライブパフォーマンス後の様子をのせてみました。温泉と関係なくてすいません。ライブパフォーマンスに間に合わなくて、その後のお疲れ様、的な感じのところからの参加となってしまいましたが、こんなまったりした空間がウィーンにはたくさんあって、かつ若い人が元気に活躍している感じが素晴らしいです。

2009年6月1日月曜日

Wein:Pecha Kucha Night

昨日はCoded Cutluresの最終日で、イベント終了後はパーティーで盛り上がりました。私はアーティストのSHIMURABROS.とサウンドアーティストまもるさんと共に、パーティーの最初のプログラム、ペチャクチャナイトに参加することに。日本でも参加したことがないこのイベントにまさかウィーンで参加することになるとは!
そんな大きなイベントではないであろうと思っていたら、凄い人の数。普段でも500人くらい集まるらしいのですが、今回は750人集まってしまったらしく、正直Coded Culuresのシンポジウムより緊張しました。話を聞くと、ペチャクチャナイトはウィーンでも人気のイベントのひとつで、ウィーンに住む多くのクリエイティブが集うイベントのようです。写真は中国人アーティストの劉小東と共に取り組んだ日本での作品滞在制作プロジェクトを紹介している場面で、私の温泉入浴シーンの写真を人前にさらしてしまいました。笑
20枚のスライドを各20秒ずつ、私が今まで中国、韓国、そして日本でやってきたプロジェクトを紹介したのですが、テーマ的にはこちらの会場に合っていたようで、結構盛り上がりました。よかった。
その後は朝までイベントが続いて続いて、皆でイベントの成功を祝い、飲んで踊って、朝寝坊。これからお昼ご飯を食べに行きます。ウィーンはのんびりして逆に仕事がはかどります。