2008年5月29日木曜日

北京→横浜:地震報道で思うこと

ちょうど地震のあった翌日から雲南に行ったため、地震直後の報道をあまり見ることが出来なかったのだが、中国の報道は非常に偏っていて北京にいるだけでは全体像が正直掴めない。
往々にして報道されるのは、1)救済された子供+ドラマチックな音楽、2)お偉いさんの被災地行脚、3)寄付をする大企業や個人を称えるイベント、の3つ。1)についてはほとんどアップデートなしにとにかく国民感情のコントロールと、中国への同情を買うための戦略にしか写らない。というか音楽をつけてドラマチックに流すのは正直気持ちが悪いし、被災者を逆に利用しているとしか見えない。2)は仕方ないとして、3)も結局は企業の広告。中国一致団結して頑張ろうと皆声高々に言っているが、ある個人が何千万出したとか、ある大企業が何億出したとか、こういう報道されると低所得者層や被災者はかえって切ない気持ちになるのではないかと思う。
実際、今回の地震は本当に大被害だし、現場も本当に大変であるから(北京の友人は、報道関係で現地に取材に行っていたが現地は本当に凄い有様だと言っていた)、あまり言うべきことではないかもしれないが、帰国して見た(録画をお願いしていました)日本のNHKの特番の方が今回の地震を冷静に客観的にいろいろな角度から(現地の様子、科学的検証、耐震構造のこと、など)アプローチし番組を制作していたため、地震を客観的に把握することが出来ました。

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