北京ではお仕事の合間を縫って、arrow factoryという非営利のアートスペースを訪ねてきました。場所はラマテンプルに程近い国子監エリア。街中であるのに緑が深く古きよき中国が残るエリアです。初めて足を運んだのですが、すっかりこのエリアが好きになりました。お金持ちの外人はこのエリアの故同を改装してオリエンタルリッチに住んでいるそうです。
このスペースは写真のような一般的な小さな商店(ちなみに前は八百屋さんだったそうです)をあまり手を加えずそのままの状態で活用、ほとんどといっていいほど「コマーシャル」と「大規模スペース」が支配する北京のアートシーンにおいてかなりの異彩を放っています。発起人も、今までのアートシーンから離れたところで、アートシーンには登場しないようなローカルな人と交わる場としたいとおっしゃていました。実際に私がいる間も地元の人が窓越しに作品を覗いたり、写真を撮っている間に地元のおじちゃんが話しかけてきて、「これはいったい何をやっているんだ、これじゃ商売にはならないぞ、俺ならこうする」みたいな会話が地元の北京っ子と自然に発生。心が和みます。この空間はサイトスペシフィックな作品を中国で考えてみたい人にはとても良い場所と思い、今後のFECにおける中国との交流プロジェクトも一緒に確立していく予定です。
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