NYから日本に戻りましたら、良いお知らせが届いていました。応募していた横浜市先駆的芸術活動助成に採択されたとの通知でした。この助成金を活用し以下のようなイベントを横浜トリエンナーレの開幕に合わせ開催いたしますのでご興味のある方は私までご連絡&ご参加ください。
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PLATFORM 横浜 セミナー
AFTER HOURS - New Institutionalism in Asia
開催日程:2008年9月11日(木)— 9月14日(日)
アジア発:アートの新制度を考える
PLATFORM 横浜セミナー「AFTER HOURS - New Institutionalism in Asia」は、韓国のインデペンデント・キュレーターのキム・ソンジョンが主催する国際展『PLATFORM』のサテライト企画として、横浜トリエンナーレ2008の開催と同時期の9月11日(木)から9月14日(日)の4日間、東京藝術大学横浜キャンパス新港校舎を会場として開催されます。本イベントでは、韓国、中国、インドネシア、フィリピン、香港など、アジア諸国・地域から20人以上のキュレーター、アーティスト、評論家を招き、横浜市内の会場で、『アジアにおけるアートの新制度』について多角的に考察します。4日間の構成は、英語のみで議論を行う限定公開の「セミナー」、日本語/英語の通訳を介した一般公開の「シンポジウム」、身体性を追求する「パフォーマンス」の三部構成で行われます。
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]とFEC (ファーイースト・コンテンポラリーズ)は、本イベントの企画協力と共催を行っています。
近年のアジア地域の現代美術は、中国などにおけるアートフェアや国際展などの熱狂的なアートブームに代表されるように、マーケットが後押しをする時代に入り、国際的な注目を集めるようになりました。そうした中で、アジアにおける表現は、欧米の現代美術とは異なる独自の輪郭を形成しようとしているのではないでしょうか。そこには、それぞれの地域に残る伝統芸術や大衆文化のほか、急速な経済成長のなかで変化する日常生活、政治状況などが映しだされており、資本主義や展覧会文化に裏打ちされる「モノ」としての作品ではなく、身体性や時間の概念に現れる豊かな多様性を備えているといえるでしょう。
このように、アジア特有の時間の中で形成されるコンセプチュアルな表現が新しい可能性を潜在させるなか、西洋のシステムを取り入れた既存の美術館やギャラリー、アカデミズムといった制度的な受け皿のなかでの制作や展示、鑑賞だけではなく、アジアならではの地形や個々のアイデンティティを形成する日常の場を顧みなければ、作品の概念やダイナミズムは削ぎ落とされてしまうかもしれません。
私たちはこれからのアートの制度のなかで、このように変容し続ける時間や身体性を、どのように展示し、伝えていくことができるのでしょうか。アートの表現、見せ方などが大きく変化していく時期だからこそ、私たちはアジアの各地域で実践的に作品の制作や展示、鑑賞の場に関わってきている専門家たちを招き、じっくり話し合う時間が必要ではないかと考えています。
3日間のセミナーでは、アジアの隣人同士がそれぞれ異なる時間、身体性の概念をもつことを認識した上で、その差異を理解し、共有点を探るために3つのキーワード、「連結性/Connectivity」、「過程/Process」、「生存/Live」に着目しながら新しいアートの制度を導き出します。また、最終日には英語/日本語の同時通訳を介した公開シンポジウムを行うことで、より多くの意見を取り入れながら、3日間の集大成となる着地点を探っていきます。こうした議論を通し、アジア各国の専門家たちがどのように相互の知的・人的ネットワークを共有しながら、表現する側、鑑賞する側の新たな方法論を確立し、未来へと繋がる継続的な意見交換の場の創出、問題提起ができるのかを考察します。
■ 参加予定者【順不同 敬称略】
・ディン・キュー・リー /Dinh Q. Lê(アーティスト、サン・アート共同創設者/ベトナム)
・ 崔 敬華/Che Kyongfa(インデペンデント・キュレーター、Electric Palm Tree共同ディレクター/日本)
・ ドミニク・チェン/Dominique Chen(Dividual Inc. 共同主宰、エグセクティブ ディレクター、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事/日本)
・ 欧 寧/Ou Ning(アーティスト、フィルムメーカー、リサーチャー/中国)
・ 胡 昉/Hu Fang(横浜トリエンナーレ2008キュレーター、ビタミン・クリエイティヴ・スペース アーティスティック・ディレクター/中国)
・ 梁 志和/Leung Chi Wo(アーティスト、Para/Siteアートスペース共同創設者/香港)
・ 桂 英史/Eishi Katsura(東京藝術大学大学院映像研究科准教授/日本)
・ 住友 文彦/Fumihiko Sumitomo(東京都現代美術館 学芸員、AIT/日本)
・ キム・ソンジョン/Kim Sunjung(インデペンデント・キュレーター、SAMUSO ディレクター/韓国)
・ 遠藤 水城/Mizuki Endo(ARCUSプロジェクト ディレクター/日本)
・ 小崎 哲哉/Tetsuya Ozaki(ART iT発行人兼編集長/日本)
・ リンゴ・ブノアン/Ringo Bunoan(ビッグ・スカイ・マインド・スペース創設者、アジア・アート・アーカイブ/フィリピン)
・ アデ・ダルマワン/Ade Darmawan(オルタナティヴスペース「ルアングルパ」ディレクター、アーティスト、キュレイター/インドネシア)
・ ロジャー・マクドナルド/Roger McDonald(AIT副ディレクター、キュレーター/日本)
・ 姚嘉善/Pauline J. Yao(インデペンデントキュレーター、アロー・ファクトリー共同主宰/中国)
以下参加予定アーティスト
・ ナム・ファ・ヨン/Nam Hwa Yeon(韓国)
・ レザ・アフィシナ/Reza Afisina(インドネシア)
・ 和田 昌宏/Masahiro Wada(日本)
・ 遠藤 一郎/Ichiro Endo(日本)
・ 大熊 ワタル/Wataru Okuma(日本)
・ 山本 高之/Takayuki Yamamoto (日本)
・ 山川 冬樹/Fuyuki Yamakawa(日本)
・ コンタクト・ゴンゾー/contact Gonzo(日本)
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